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……………見なかったことにして次の魔法の練習をしよう。
次の魔法は、流星の数を多くして流星群にしようという単純な物だ。
数を8個からどれくらい増やせるかは練習で上がるかなぁ
俺はもう一度地面を踏んでゴーレムを2体出す。
そして、自分の周りに8つの魔法陣を展開する。
そこに、1つだけ、魔法陣を追加するイメージをする。
『感知しました。火の魔法陣を1つ増やします』
気配で魔法陣が増えたのを確認すると、とりあえず4:5でそれぞれのゴーレムにぶつけようと思う。
物は試しだ!
「流星群」
9つの魔法陣から、魔力を帯びた流星達が的を目掛けて飛んでいく。
それらは、ゴーレムに着弾した。
煙が晴れると、所々抉れたゴーレムがそこにいた。
『2つほど着弾しませんでした。もう少しイメージの強化と、魔力コントロールを磨きましょう』
「イメージ強化と魔力コントロールか………要練習だな」
一踏みでゴーレムを地面に戻して、それらについて考える。
イメージ強化については、着弾する事も踏まえてイメージをすればいいのか。
結果も、イメージしてみようと思う。
魔力コントロールは、誰かに教わろうか。
あ、ギルドマスターにまた鱗突きつけて教わろうかな。
そう思って振り返ると、
「魔法陣の多重展開………全属性適性………」
「おいおいもう何が何だかわからねぇよ」
こちらを見つめてブツブツ呟くギルドマスターと頭を抱えるバルドさんがいた。
えぇ………俺そんなに頭抱える程なことしてるの???
『アナタは少々規格外です』
アイちゃんに言われる程なの!?!
えぇ………どうしろと。
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とりあえず落ち着いたお二人を連れて執務室?に戻って来ました。
「とりあえず俺の魔法って規格外なんですか?」
アイちゃんに言われる程だからそんなにやばいのかな?
「規格外というか、予想を超えたね。全属性適性は、ある程度予想していたから大丈夫だったけれど、まさか9つも魔法陣を展開するとはね」
「……賢者や魔法を決めた魔法師も、5つが限界なんだが……」
「え、そうなんですか」
「竜帝はもう何でもできるんじゃねぇの……」
またバルドさんが頭を抱えた。
「そもそも竜帝が目の前にいる事が驚きなんだよ………あの、竜帝だぜ?最強の竜族、魔獣が恐れる至高の存在。千年前は常に八皇竜が控えていて、加護を貰うためには八皇竜全てに認められてから更に竜帝に認められなければならない……歴史上では一人だけ、認められたものがいたがそいつは英雄となって魔王と闘って勝利した真の英雄だ。あまり人前に姿を現さない伝説の存在………」
バルドさんが言っていることを聞いているとなんか所々すごい言われてる。
魔獣が恐れる至高の存在とは。
てか俺そんな権力あるの。
英雄任命できるほど強かったの。
この世界は謎ばかりだなぁ………アイちゃん、まだ、眠りについた話とかは教えてくれないのか???
『………まだ、話す時ではありません。申し訳ありません』
時、か。
とりあえずその時が来るまで待つよ。俺は俺だから。
「ギルドマスター」
「……おや、なんだい?」
俺が呼びかけると、面白そうに目を細めるギルドマスター。
「鱗を差し上げるんで魔法教えてくれませんか。バルドさんには剣術を教わりたいのですが」
「………は?」
間が空いて、バルドさんが変な声を出した。
「おやおや、それはそれは」
実に楽しそうな声だ。すごい笑顔だ!!!
「いやいやいやいや俺が教えられることなんてなんもねえよ!!!?」
「あります。完全に我流なので、誰かに師事したいと思ってたんですよ」
「いいじゃないかバルドくん。君、この街で師範として働いているだろう?」
「おいマスター!……………ほ、ほんとに俺でいいのか?」
「ええ」
「腹を括るぜ。わかったよ」
俺達は固く握手を交わした。
「ギルドマスターのお返事は?」
「喜んで教えてあげるよ、暇してるしね。それに、君に教えられることなんて少なそうだけど、教えがいがありそうだ」
「…………よろしくお願いします」
なんかゾワッとした。ゾワッとした!!
「一月程滞在した後、イグニスの神殿へ向かうつもりなので、この一月だけ、お願いします」
「……炎竜王の神殿か。まぁ、君なら大丈夫だろうね。了解したよ」
さて、随分長い時間お邪魔してしまったし、宿屋を探しに行こう。
「宿屋もさがしたいですし、この辺でお暇させて頂きますね」
「あ、決めてないなら私の家に来ないかい?部屋なら余っているし、訓練場もあるよ?」
「は?」
あ、やべ、声に出しちゃった。
でも宿代浮くなぁ………
「………ご迷惑では?」
「むしろ大歓迎さ」
………研究したいとか話聞きたいとかのオーラ出てるなぁ………身の危険を感じるけど、話は聞きたいしな
「………見返りは何を望みで?」
「何も望まないけど………なら私に、加護をくれと言ったら、くれるのかい?」
その場の空気が固まった気がする。
「別にくれても構いませんが、あげかた知りませんよ、私」
「…………………」
「………なんですか」
「いや、君は加護の事をよく知らないのだなと思ってね。その話も後でしようか」
その話を聞いてバルドさんが少しソワソワしている気がする。
まぁ話を聞いてから考えようかなそういうものはね。
とりあえず、ギルドマスターのお屋敷に厄介になろうかなと思う。




