設定資料集 01
第一章を終えたので、それまでに出てきた用語をまとめました。
後書きに書いていたものをまとめたものなので読んだことのある方は飛ばしても問題ありません。
主に私用でまとめたものです。
『用語集』
●ARPG「ソォリジン」
「魂を震わせろ!」をキャッチコピーに製作されたARPG。
一説によると、『ソォリジン』は『魂源』という造語の造語とされている。
大きな島を中心に多くの小島が集まった「レグナーン群島」を駆け回り、仲間と一緒に様々な敵「波動人形」を倒して、滅亡した旧文明の謎を解くストーリー重視のオープンワールドゲーム。ストーリーは未完結で、何度もバージョンアップしている。
●「波結晶」
レグナーン群島で発見された謎の水晶。外部から波動を受け続けることでその波動を吸収し、その波動に沿った波数の模様が長い年月を掛けて自然に刻まれ変化していく性質がある。この現象は波結晶がその波動現象を保存したということであり、再び外部から波動が伝わると共振し、刻まれた波動現象を引き起こす。
例えば、炎の側にあった波結晶は炎の波動を長い年月を掛けて吸収し、共振することで炎を発するようになるということである。
この特性を生かし、人は加工された波結晶を上手く利用して生活に役立てていた。また、自然加工ではなく自らの手で加工して現象を引き起こす人工的技術も旧文明時代に確立し、今も引き継がれている。この技術は高い能力を要求されるため、できる者は少なく、重宝されている。
また、永久的に使用可能かというとそうではなく、「共振崩壊」を起こして失う場合がある。
●「波動人形」
「全ての根源は波動である。ならば魂源もまた波動である」
ニスラはこの理論の元、波結晶に「魂」を保存できることを証明し、オルゴノアの人々は魂をより知覚できるようになった。これが波動人形の始まりである。
「波動炉」を心臓にして永久的に動き、波結晶に宿した魂を脳として思考する人形。現代日本風に言うと機械生命体。全ては旧文明の遺産であり、現在では重要部分以外を修復したり、改造したりは出来るが一から新しい物を作るのは不可能とされている。
外見のほとんどは人型が多く、とはいえ人の容姿からは程遠く、どちらかというとからくり人形やSFロボットや全身鎧姿に近い。
頭内部に波結晶があり、それが思考し、記憶し、五感を形成し処理しているので、目、口、鼻、耳などが人間と同じ構造をしていなくてはならないわけではないし、極端な話、無くても良い。なので、頭は意外と小さく実用性よりデザイン性と防護面に特化したモノが多い。
この波結晶を「魂の波結晶」と呼んでいるが、何がどうなっているのかはニスラしか理解しておらず、製造は彼かその弟子達しかできない。
完全な人としての思考、感覚を得るにはより複雑で緻密に何重にも加工しないといけなく、ニスラ以外の人達には不可能とされていた。そのため弟子達のほとんどが劣化した加工になり、視覚だけ機能しているとか、思考できない、知能が低いなど、何かしら欠陥品になる。
そんな頭を支え、波動炉を搭載する胸部は大きくなっており、肩幅が広く手も人に比べて長い。胸から腰を繋ぐのは太い背骨のようなデザインの鉱石と波結晶が混ざったような旧文明時代に作られた謎鉱石で作られ、剥き出しになってはいるが強度は高くしなやかに動く。
また、足は全体の重量を支えるため太い二足になっているものが多いが、用途に合わせて、獣のように逆関節や四足、魚の尾など様々な形状をしているものもある。
波動炉から全体にエネルギーを伝導するのは内部に張り巡らされたコイルのような形状の二本の太い管。これが光を放って循環し感覚器官をも担っている。
捕捉になるが、波動人形には波動炉の出力値など性能によってクラスが決まっている。
ニスラが作り、民衆に披露した最初の波動人形、識別ナンバー「01」。その圧倒的性能に「ハイクラス」と位置づけられている。
そこから派生して作られた波動人形「02~」。そのほとんどが「01」に及ばないがそれでもかなりの出力なので「ミドルクラス」とされている。
ニスラが公表した波動人形は総じてシングルナンバーと呼ばれており、最大で九体いるのではないかと言われているが、三百年後の現在その存在が確認されているのは1・3・4・6・7だけで、2・5の存在は不明。8・9に至ってはいるのかいないのか分からない状態である。
元々、製造段階でナンバーは重複するのを避けるため、同じ番号を使い回さないようにしている。
故に、これらは製作途中で破棄された失敗作か、「センチネル」との争いで破壊されたか、あるいはオルゴノア滅亡の際、人々との戦いで破壊されたのではとされている。こういった欠けたナンバーが存在するのはニスラだけではなく彼以外の製作者にも当てはまっている。
ニスラ以外が製作した波動人形は「11~」となっており、旧文明時代、ニスラの弟子達が作った波動人形はどれも欠陥品であるため、性能も魂も何もかも劣化しており、そのほとんどがミドルクラスにすら遠く及ばないため「ロークラス」とされている。
しかし、01以外のシングルナンバーの中でも性能差は生じており、ハイクラス寄りのモノを「ミドル+」。ロークラス寄りのモノを「ミドル-」と細分化している。これはロークラスにも当てはまっており、量産型は総じて「ロー-クラス」であり、数が多いためナンバーもない。
ニスラが生涯をかけて作った波動人形が確認された分だけで五体だが、他の人が一体作るのには、かなりの年月を要する。
簡素な量産タイプ以外で本格的に生涯を掛けて作るなら一・二体が限界であり、それでもニスラに並ぶ者はいなかった。そう考えるとニスラが如何に常識を超えた天才であるのかが分かってくる。
●「波動炉」
波動人形の動力源。
魂の波結晶に共振して、膨大なエネルギーを永久的に放出する動力。中にこの無限のエネルギーを放出する波結晶があり、この波結晶がいったい何を保存してこうなっているのかは発案者のニスラしか完全に理解していないため、魂の波結晶と同じく他は粗悪品ばかりである。
その所為で、波動炉の出力値には個体差が生じ、それ以外にも外部の技術的な理由、例えばエネルギーの循環が上手くいかない。共振を上手く抑制処理できず共振崩壊する。波動炉からの放熱を上手く処理できないなど様々な要因で差が生じ、仮に完璧にできたとしても、共振する魂の波結晶によって、左右される場合もある。
●「共振崩壊」
波結晶を扱う全ての者達が背負うデメリット。
過ぎた力を使うと共振しあう本体がそれに耐えられなくなって崩壊する現象。生物や物体は等しく分解されて崩壊する。
共振崩壊を防ぐなら、今のところ単純にその物体強度を上げるしかない。人のような生物の体も鍛えるか、鎧などで身体にくる共振ダメージを肩代わりするしかなく、完全に消し去ることは出来ないため、限界を越えないように気を配る必要がある。
●「センチネル」
波結晶が身体のどこかに癒着して突然変異を起こした動物達の総称。融合した波結晶と共振して様々な現象を引き起こす。波結晶の扱いに長けており、数は少ないが不老長寿のような存在になっている個体もいる。大体は波結晶が採掘できる周辺に生息しているがそうでないモノもしばしば存在する。生態やらなんやらは一切不明。
旧文明時代よりも前、人々が漂着する以前からレグナーン群島に存在しており、穏やかなモノもいれば、好戦的なモノもいるが、大体は縄張り意識が強く人との共存はしない。
●「波動具」
人が波結晶を使用するための道具。波動炉の劣化応用版で共振崩壊しやすく、出力も低いが量産可能な点が利点。用途に合わせた波結晶を取り付け、それに合った音を発することで波動現象を発動させる。
主に生活面で重宝されており、例えばコンロのような波動具に炎の波結晶を取り付け、声や音で波動を伝え起動させる。炎の方向や火力の調整は波動具側で行う。
また、武器としても使用されており、プレイヤー達の武器は全て波道具となっている。
波動具も作り手、一般的に波動技師と呼ばれており、その人の技量によって力の優劣がついたり、使い手の技量によって優劣がついたりする。
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『地域・組織』
●「オルゴノア」
レグナーン群島の一番大きな島で、山々に囲まれた鉱石資源の豊富な場所に漂着した人々が集まり築き上げたのが都市国家「オルゴノア」。
人口も少なく、技術も乏しかった最初は、『センチネル』など周囲の環境に怯えながらも細々と暮らしていたが、この地で発見された「波結晶」と、その使い方を賢者「ニスラ」が解明した時、文明は急速に発展していった。
さらにニスラによって魂という存在を人々は知覚できるようになり、「波動人形」の登場で、彼らの国力は一気に増していき、ついには周囲の島々を制圧、波結晶を独占し永劫の楽園「群島国オルゴノア」を築き上げようとしたが夢半ば、波動人形によって滅亡した。
当時なにがあったのか、詳細は現在も不明とされ、これを「旧文明」と呼び、生き残った者達はオルゴノアから離れた山岳に隠れ住んだり、危険な海を渡って周囲の小島へ移り住んだとされている。
●「ファイス」
オルゴノア滅亡からおよそ三百年、レグナーン群島の中で、オルゴノアからかなり離れた小島にある農業と酪農が盛んな牧歌的な町の名前。
ここに住む民衆はオルゴノアに存在する波動人形がわざわざ海を渡ってここへ来ることも少なく、その存在に脅かされることが減っていって、次第にその存在を忘れかけながら暮らしをしていた。
ある時、思いもよらない事件に巻き込まれるまでは……。
旧文明の大半がロストテクノロジーとなったが、とある旅商人達との交易でその技術の一端を利用していた。なので、高いのか低いのか分からない中途半端な文明水準を保っている。
ファイスはゲームプレイヤーの故郷であり、ゲームのスタート地点である。
●「サークレイ研究機関」
オルゴノアの滅亡から生き残った人々の中で、海から小島に逃げ延びた人達が波動人形に対抗、破壊するために作った研究機関。
オルゴノア滅亡から三百年、代替わりを繰り返して長く続いた機関は崇高な意識で立ち上げたはずなのに、その理念は徐々にねじ曲がっていき、波動人形を破壊できるのなら非人道的な事も厭わない過激なグループや、波動人形に魅入られその全てを知り自分達もその存在に近づこうとする狂ったグループなど、一般的思考から逸脱した集団が出始めた。
この機関にはニスラの弟子や加工技術に優れた人達が集まっていたため、文明レベルはかなり高い。
ファイスと同じ島にあり、主に地下に身を隠して研究を続けており、時折ファイスに旅商人と偽って物資を貰う代わりに「波動具」などを提供していた。無論、ファイスの人々はそんな研究機関が同じ島にいるなんて今まで全く気付きもしなかったが、「ニーア」拉致事件で研究機関が波動人形に襲撃された際、ファイスにも被害が及ぶのであった。
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『人物』
●名前「ニスラ」性別「男」年齢「?」出身地「オルゴノア」
賢者と呼ばれた人物。
残された文献は数少なく、詳細なことは不明であり、分かっているのは「波結晶」を解明し、その使い道を示した先駆者であり、魂を保存できることを証明すると共に「波動人形」を作った天才ということだけであった。
●名前「ニーア」性別「女」年齢「十四才(現在)」出身地「??」
白い肌、真黒の長髪にブルーグリーンのインナーカラー。ブルーグリーンの瞳。鎖骨の中央付近にダイヤモンドカットされた宝石のような波結晶を埋め込まれており、半分ほど露出している。波結晶を中心に幾何学模様の光の線が首から顎下・耳下付近、鎖骨下窩から肩にまで浮かび上がっており、波結晶が光ると呼応して光の線も光量を増す。
「センチネル」の特性を参考にして行った「サークレイ研究機関」の実験体。
波結晶を人体に埋め込み、声帯と融合させ、発する声を変異させて波動人形を制御する実験に利用された少女。この時十一才。
結果、制御ではなく増幅する力を得てしまい、波動人形に拉致される。この時十四才。
その後は、まだ未完成だった共振増幅を完全に引き出すため、心身がボロボロになるまで様々な実験を人形側から施され、ゲームがスタートしてプレイヤーが出会う時点では、すでに共振増幅装置として波動人形に使われていた。この時十六才。
そして、波動人形との戦いの中、プレイヤー達を守るためその波動人形と共振崩壊する……はずだったが。
なんでも一人で背負い込むタイプ。周りに心配させないように常に笑顔を絶やさない。実験中も他の人達に苦しい思いをして欲しくないため自分が率先して実験に参加していた。そして、幸か不幸か波結晶と人体の融合に成功し、その後も一人で実験を背負い、共振して増幅できる能力を手にしてしまう。後のバージョンアップによる追加機能の基となる。
●名前「ノウン」性別「男?」出身地「オルゴノア」
ナンバー「??」。クラス「??」。
ゲームスタートからおよそ十年前、オルゴノアから離れた山岳の奥深く、誰も訪れたことのない未踏のはずの場所に作られた施設に封印、破棄されていた波動人形。
識別ナンバーが見当たらないため、量産タイプかと思われたがそんなモノをわざわざ封印するのかと疑問視され、「識別不明アンノウン」と呼ばれていた。
サークレイ研究機関に届けられ、色々調べてみるが、結局誰かが考えなしに作った失敗作という位置づけで落ち着く。
本来はニーア拉致事件の際に破壊され、出番が終わるはずだったが、魂の波結晶に現代日本で死んだ本編の主人公の魂が入ったことで運命が変わった波動人形。
外見はとてもシンプル。シングルナンバー達のような精巧で格好良いSFロボとファンタジー鎧が混ざったようなデザインではなく、デッサン人形に背骨などの人骨のようなものが混ざった、どちらかというと量産タイプに似たデザイン。加えて転生するまで、魂の波結晶や波動炉の反応が微弱で、全く動くことがなかったので良い実験サンプルとして活用されていた。
転生後、動き出し、ニーアの破滅ルートをなんとしても回避しようとする。
推しのニーアが全てにおいて優先だが、自分が特別になる気はなく、むしろ彼女の意識から外れ、物扱いで近くに置いていただき、不憫だった彼女の幸せに努め、愛でていられたら幸いだと思っている。
●名前「アイシャ」性別「女?」出身地「オルゴノア」
ナンバー「04」。クラス「ミドル+」。
槍を使い風を操る波動人形。背中のバックパックにはブースターと二枚のウイングのような機動スラスターがついていて、風を使って空中での軌道を自在に操る。
また、攻撃用に槍の先端が銃型になっていてそこから空気弾が出るようになっている。
好戦的で強い相手に挑み、それをねじ伏せることで悦に浸る戦闘狂。
自身が強くなるためなら波動人形の身体を改造することも躊躇せず、相手を倒せるのなら共振崩壊ギリギリまでパワーを上げることも辞さない。
だが、「01」だけは次元が違うため、その絶対的強者に心酔しており、「01」に褒められたくて何だってする献身的な一面もある。
ファイスにいるニーアの存在を知り、サークレイ研究機関を襲撃することでアンノウンと遭遇し、これを破壊(?)、ニーアを拉致する……はずだったが。
●名前「コハル」性別「女」年齢「十四才(現在)」出身地「ファイス」
ARPG「ソォリジン」のプレイヤーキャラ。
所謂、ゲームの主人公。
プレイヤーのため性別は男女どちらでも選べるが本編では女性キャラで登場した桜色の髪と茶色の瞳の美少女。
ゲームシナリオ同様、今まで平和でのどかだった生活がニーア拉致事件の余波でファイスが襲撃され、多大な被害を被り、生活が一変する。波動具の武器を操り、波動人形を倒すべく日々戦いに身を置くようになる……はずだったが。




