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イノウモノガタリ  作者: A.S
二年生編
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87/91

悲劇か?喜劇か?

「俺の名前は、吉田松陰......ごめん嘘ついた。」

って言って、これをふざけずに言ってると思ってる人はすごい少ないだろう。

事実...になるかはわからないが、俺も信じられない。

それほどに目の前の幼女が放った言葉は信じられなかった。

「...いなくなるってことか?」「まぁ、結果的にはそうじゃな。」

静かな間が続く。波の音以外耳に触れることが無い。

「わしは、あくまで思念体でしか無い。本体がおる地点からだいぶ遠いからの.......

 形を保つの難しくなっておるのじゃ。」

それに、と焼きそばをかき混ぜながら続ける。

だが、ヘラを持っているその手は、うっすらと透けている。

「目的は、もう達成しておるからの。」

(目的ってなんだ......まぁ、色々都合があるんだろう。気軽に話せるものじゃ...)

「その目的というのは」「いや、話すんかい!」

「うぅ?そりゃ、話せることは話したほうがいいじゃろ。」

「そりゃそうだけどさ。何つぅーか話しにくそうな雰囲気を......」

「そうかのぉ?」と首を傾げながら、淡々と言う。

「わしの目的は、感情という動作の再確認......といったところかのぉ。

 わしの本体は、沖縄の本殿に住んでおる。

 ここでの住むという意味合いは、生活を営んでいるとかではなく、

 そこに存在しておるという意味じゃがな。

 感情というのは、だんだんと、風化してしまう。

 ジャからこその再確認じゃよ。わしにまだ感情があるか?とな」

「要するに、数年使ってなかった電子機器に電源が入ってるか確認するみたいな?」

玄武が腕を組みながら、海の方向を見る。

「よく分からん。......が、そういうことじゃろう。

 感情をなくすと、精神がなくなるは、同じではないが、

 やはり感情がないと、精神はうまく維持できなくなる。

 だからこそ、こうして楽しむというわけじゃな。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピッという音の後に、ゴトン、と細長い缶が落下する。

(いや〜、海は暑いな。若者たちは元気だね。

 にしても、変わんねぇ〜な、()()は)

目を閉じる。そこには、今と同じ海が広がっている。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「お〜い。行こうよ楽!」手招きをする。

「ああ、唯華。行こうぜユウラギ!」

「うん。りょーかい」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ちょ、ちょい。おまっ聞こえてる?」

目を開く。「聞こえてますよ。」

「ちょっと、オイル塗ってくれない」声をかけられる。

「うげっ!なんでいるんですか。千里先輩」

「千里ちゃんって呼んでっていってるでしょ。音野君!」

「いや、三歳も年上の人に、"ちゃん"は......」

「私、さっき生徒に、元異能高校三年生。

 今は、ピチピチのJD19歳っていったら誰も疑わなかったよ。」

「それ、こんな人でも3年間生き残れたのか?っていう疑問の方が勝ってただけだと思いますよ。」

「なぬ!」声を荒げ驚く。

「いや、28って、後2年したら30代ですよ。」

「あ〜。婚期か゛ぁ゛」

「そうですね。僕らもそろそろ世代交代ですかね。」

「婚期の話してたよね?いい男知らない?」

「だからです。あと、僕が知ってるのは、千手くんや速谷くん。

 ......あとは、生徒しかいませんよ。」

そこで、ハッとおそろしい結末に考えがたどり着く。

「生徒に手を出す気ですか?」

「そこまで飢えてないわよ!」

「「ははははは!」」

「何やってんのあの二人?」「知らん。」

テスト期間終わったので、じゃんじゃん投稿していくYO!

早いとはいってないよ。


追記2026/06/10 歌穂と書いていましたが、正 唯華 誤 歌穂 です。

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