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夢③
「やはり、蓮の卵焼きは格別ですな!」
目の前に見覚えのある黒髪の少女がいる。
(またか。......しかも、崖から落ちてる時にも一瞬いたような気がしたけど)
「...卵焼きは別にいけどさ。野菜食えよ」と、俺ではない俺が言う。
「無理やり...させようとするなんて。変態♡」
「.......」対応がめんどくさいのだろう。沈黙を貫く。
「じゃ、責任取ってね。ってなわけで卵焼きもら〜い」
お構いなしに弁当箱から卵焼きを取る。
「あっは♡不貞腐れてやがんの〜。しょうが無いな、目を閉じて...」
途端に視界が黒一色になる。少女に言われた通り目を閉じたのだろう。
キュキュという音と共に、おでこ...つまりは額に何かされている感触を感じる。
「開けていいよ!」シャットアウトされていた風景などの情報が脳に入ってくる。
「何した。ユイ」と初めて俺ではない俺が言葉を発する。
(ユイ?人の名前か...だとするとこの黒髪の少女の名前になるが...)
「はい。鏡」と鏡を手渡され、額をみると、
大きくマジックで"肉"と書かれていた。
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起きると、ベットにいた。...いや、当たり前か。
窓から見えた三日月がまだ夜ということを知らせる。
「ユイ...か」と初めて知った少女の名前を呟くのであった。




