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50 闇魔法の訓練は大変でした②

「私できるようになるように頑張るね!」


昔から好きなことの中でできないことがあると燃える性分である私は気合いを入れ直した。魔法もバスケと一緒だわ!


「あれ?でも具体的にはどうすればいいの?」


そう疑問をなげかけると、エマはチラッと時計を見たあと、少し焦った様子で言った。


「それはね、後で説明するよ!まずは、場所を移動しよう。部屋の中での訓練だとものを破壊しかねないからね。」


「え、ものを破壊するの?」


「もちろん!このぐらいの壁だと1回訓練したら粉々かな。」


「こ、こなごな・・・」


粉々ってどうゆうこと?え、それ大丈夫?私訓練終わったあとに生きてるかな。ちょっと、未来が不安になってきたよ。


エマは、にっこり黒い笑みを浮かべた。

「闇魔法が得意なのは、破壊に関する分野だからね!破壊させなきゃ訓練にならないでしょ!さて、そろそろ移動しよう!」


そう言いながら、どこから出したのかわからなかったがさっきまでなかった杖を取り出した。エマは、いつになく真剣な様子で、なにか呪文を唱えると突如凄まじい光が現れた。


「よーし、じゃあ行っくよ!」


その掛け声とともに私も足にふんばりをきかせ、身構えた。すると、次の瞬間には私の部屋から 見たことも無い森の中に移動していた。


辺り一面には、木が生い茂り、まるで森全体が生きている怪物のような場所だ。遠くから動物の声が聞こえる。


「着いたよ!」


「エマ、ここはどこなの?学院内では無いように見えるんだけど。」


「あー、ここは僕のよく訓練してる場所だよ。」


「それは、何となく察しがつくけど場所的にはどの当たりなの?」


「あー、ロクサンブロッケン森林だよ。」


ロクサンブロッケン森林って、なんだっけ。なんか、前に地理の本で読んだ気がする。


「あんまりわかってなさそうだね。別名死者の森林って名前なら聞いたことあるかな?」


「ししゃのしんりん・・・ってあの、死者の森林!?」


思い出したわ!ロクサンブロッケン森林、通称死者の森林。それは誰もが遠ざけて通る王国内でも指折りの危険な場所である。不気味な雰囲気に魔物の発見情報が数多く寄せられるデッドゾーン。はは、私はなんて所に来てしまったんだろう。


「まあ、慣れだよ!慣れ、だんだん大したことなくなってくるから大丈夫だよ。」


そんなことを笑顔で言えてしまうエマは、もはや別次元の人間に思えてくるわ。


「エマ、つまりここで私はこれから魔法の練習をするってことよね?」


「そうだよ!」


「魔物とかが襲ってきたりはしないの?」


「魔物?あー、よく襲ってくるからコテンパンにして遊ぶのがストレス発散なのよ!」


「こ、コテンパンに?さ、さすがとしか言えないわ。」


あ、やっぱりそうですよね。なんか、既に私自身の死亡フラグが目の前に見えてるのは気のせいではない気がする。


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