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45 久しぶりに会いました。

昨日はエマと沢山話して楽しかったなぁ!!

同性の友達が多くなることは私にとってやっぱり嬉しいものだ。


そもそも、今まで私が公爵家の令嬢だから仲良くしようと近づいて来た子はいたが、私自身を見てくれるような友達はメリーしかいなかったしね。


今日からの訓練はちょっと楽しみだ♪

早く夜にならないかな。


そう思いながら机に手をついてニヤついていた。

すると、突然ジンにほっぺたを引っ張られた。


「そんな変な顔してどうした?」


しかも、ジンのやつはこれまた楽しそうにニヤニヤ笑っている。コイツ絶対腹黒っていうより俺様だと思う。


「…べつに、ひぇんな顔なんてしてましぇん。」


「いや、ククッ…してるだろう!」


ジンは笑いが抑えられず肩まで震えている。

ちょっと力が弱まったのでその隙にジンの手をはがした。そういえば、ジンは夏休み明けから全く顔を合わせなかった気がする。なんでだろう。


「まったく、久しぶりに会ったと思ったら相変わらずだよね。」


「あぁ。ごめんな。ちょっとこっちもバタバタやってて明けに間に合わなかったんだ。もしかして、寂しかった?」


「いいえ、全く、これっぽっちも!」


そう、強く否定しておいた。普通この場面ヒロインなら目をうるうるさせ上目遣いとかで見て寂しかったと素直に言うのだろうが、あいにく私はそんな性格では無いので、思ったことをズバッと言った。



「本当に?少しも?」


「はい。全く、何なら今日ジンがいないことに気がつきました。」


その言葉を言った瞬間ジンは、目を細めて笑った。いや、正確に言うと全く笑ってはいないんだけど観察されている感じがする。ある意味怖い。


「ふーん。まあ、別にいいさ。それより、今週末空けとけよ。」


「え?今週?」


「そうだよ。」


「何か、用事なんてありましたか?」


「いや、実は母上のお茶会にリーンを招待しろと命令されたんだ。」


「え、まさか白百合のお茶会ですか?」


「あぁ。」


白百合のお茶会、それは王妃様主催のお茶会だ。ちなみに、そのお茶会に呼ばれるには爵位が高いのはもちろんだが、ダンスが上手いだとか、刺繍が上手だとか何かしらの特技を持たないものは決して招待されないという、いわば淑女の頂点のお茶会のことだ。


「え、なんでそんなところに私が行くのよ?」


「そんな事言われてもな。俺も母上にはあまり強くでれないんだよ。」


そうなのか。ジンでもやはり母親には勝てないか。私も一生勝てる気がしないし、気持ちもわからなくもない。


「はぁー。わかったわ。行けばいいのよね。」


「あぁ。すまない。そのかわり、この間言った庭園を案内してやる。」


「やったー!ありがとう。」


「別に、俺にも利はあるし。」


「え?なんか言った?」


「いいや、まあ楽しみにしとけよ。」


そう言いながら、ニカッと笑って自分の席に戻って行った。


「リーン!おはようですわ!」


「リーン嬢おはようございます。」


メリーとレオン様は、朝から仲良く登校してきた。なんだか、2人の仲が前よりもより一層深まっている気がする。

兄弟関係の問題が解決したからだろうか。


「リーンちゃんおはよう!!」


「え?エマ?お、おはよう。」


なんでこんなところにいるの?エマは、Sクラスにいなかったのに、一体何がどうなってるんだろう。


「なんでこのクラスにいるの?」


そう聞くとエマは、キョトンとした顔をした。


「ここにいちゃダメなの?」


「いや、ダメっていうか、自分のクラスあるでしょ。」


「え、ないよ。そんなもの。僕は特別だからどこにいても怒られないんだよ。だから心配しなくていいよ。」


「あのー、リーン。誰かと喋ってるの?」


「…え?どういうこと。今、ここに黒髪ツインテールの可愛い子がいるでしょ。」


そう言うと、メリーやレオン様は何を言ってるんだみたいな顔をされた。


「リーン、誰もいないぞ。」


私たちの会話が聞こえたのか後からジンが話しかけてきた。


ま、まさか。ゆ、幽霊?

この世界にも幽霊って存在するの?


「いやいや、幽霊なんていないよ。僕が魔法を使ってるんだよ。」


あ、なるほど。確かに、エマならそのくらい余裕で出来そうだ。


「それより、誤魔化した方がいいんじゃない?」


そう言われ、周りを見るとすごく心配そうな顔を周囲からされている。このままではまずいかもしれない。

ここは、誤魔化しておこう。


「あ、そうよね。ごめんなさい。ちょっと疲れていただけです。」


この迫真の演技、どうだ。これなら騙せるだろう。


「それは、大変ですわ。私がおんぶして差し上げますわ。」


「それは、大丈夫。」


「いえ、心配ですわ。是非ともお供させてください。」


「本当に大丈夫です。」


ただの仮病です。だからそんなに心配しないで欲しい。嘘をついた自分がいたたまれないわ。


そう思っていると、レオン様が近づいてきて手で私のおでこを触った。


「メリー、大丈夫だ。熱は無いようだぞ。」


いや、レオン様。そうじゃない、女の子のおでこを気安く触るなんてやっちゃいけない。


案の定メリーは、少し怒っている様子だ。


「レオン、私以外の女性のおでこは触ってはいけませんよ。」


「あ、すまない。」


「そうだぞ、リーンは俺のものだからな。」


そう言い、ジンに後ろから抱きしめられた。咄嗟のことで驚いてしまい顔まで赤くなってしまった。


「ちょっと、私はジンのものじゃないから。私は、私のものだからね。」


「はいはい。まだお子様には、早かったですね。」


そう言い残し、教室を出てってしまった。

本当に、何なんだろう。相変わらずジンのことは分からない。




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