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転生?悪役令嬢?平凡が1番なのでどうか関わらないでください‼︎  作者: ゆゆ
1章 王立魔法学院中等部に入学するまで
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21 神殿へ行きます②


「そこの金髪の髪のお嬢さん。ちょっと、こっち来て。」


そう最高神官様に言われて、かなりドキリとした。なぜ、このタイミングで私を呼ぶんだ。もう、早く帰りたいのに。そう思いながらも、断れるわけもないので近づいた。


最高神官は、私をそれはもうまじまじと見てきた。その後、左手を掴まれ、前世で言うところの手相みたいな感じでしばらく見ていた。そのあとニヤリと、薄気味悪い笑みを見せた。


私は、突然背筋が凍った。急に雰囲気が変わったのだ。今までの最高神官ともどこか雰囲気が違った。

呼吸もしにくいし、緊迫した空気が続いている。


「お前が、リーン・アスガルドか。よく来たのぉ。まあ、座れ。」


さっきまでとは口調も違う。でも何故か逆らえない。よく見るとガラス張りの天井から見えるのは夜のように暗くなった空と月だった。また、誰一人として私と最高神官以外は動いていない。一体どうなってるんだろう。


私の視線に気づいたのか、その答えを教えてくれた。


「あぁ、妾の力で時間自体を止めたのじゃ。だから誰も動かないし、正確にいえば動けないのじゃ。」


「あなたは、誰ですか?なんで、私だけ動けるんですか?」


「こらこら。答えてやるからまず座れ。」


そう、言われたので私は座ることにした。


「どこから話そうかのぅ。まず妾の自己紹介をするか。妾は、神殿で崇拝されている女神じゃ。今は、セルラントの坊やの体を借りてそなたと話しておる。」


女神?実在するの?そんな非科学的なものが。あ、そうだわ。ここ乙女ゲームの世界だってことすっかり忘れてたわ。

「それで、その女神様が私になんのようですか?」


「順番に説明すると言っておろうに。まあ、よかろぅ。妾は、そなたの手助けをするために逢いに来たのじゃ。」


手助け?どういうこと?全然内容が掴めない。


「どういうことですか?」


「だからのぉ。妾は、そなたが住んでいた地域は日本で本当の名前が如月なつだということも知っておるし、これからのそなたの運命も知っている。そなたの運命があまりにも可哀想だから手助けしようと思ったのじゃ。」


「そうなのですね。ところで全く話は変わるんですが、女神様にはご兄弟がいらっしゃいますか?」


「なんじゃ突然。2人いるが、1人は絶対に会いたくないのぉ。」


それを聞き、私はひとつのことを確信した。


「ふふふ。女神様嘘をつきましたね。」


「なんじゃと。妾は嘘は申さん。」


「正確に言えば、助けに来たのは本当でしょうが、その理由が違いますね。」


「クッ、ハハハハ。なぜわかったのじゃ?」


「簡単なことですよ。これまでの状況から推察しました。天井から見える景色は夜。しかも月が出ている。ご兄弟の話をされた時にかなり嫌そうな顔をされましたし、あなたは日本のことも知っていた。つまり、神話で言うところのツクヨミ。それがあなたの本当の名前ですね。」


「当たりじゃ。大したものじゃのう。ちょっとお主を試しておったのじゃ。これなら、妾の力を貸すのに条件は十分じゃ。」


はぁ〜。緊張した。合っててよかった。実は私は一時期日本の神話について興味を持った時期があったのだ。その時の知識がここで生かせるとは微塵の欠片も思ってなかったけど。


「リーンよ。そなたが今いる乙女ゲームの世界はそもそもアマテラスが作ったものじゃ。でも、妾はアイツが大嫌いでのぉ。それを邪魔しようと思ってきたのじゃ。これまで、不思議なことが起こったじゃろう。」


「もしかして、私が家で見つけた本も王立図書館で見つけた本もあなたがなにかやったのですか?」


「ピンポン!当たりじゃ。後、あの本はもともとそなたのために妾が用意したものだから返さなくて良いぞ。まあ、既に返しに行ったとしても意味が無いからのぉ。ちなみに、前にサーチの魔法も使ったじゃろう。あれは、月の光があれば使える魔法で、妾が使えるようにしたのじゃ。」


なるほど、段々と今まで起こった不思議なことに説明ができるようになってきた。


「ありがとうございます。」


「よいよい。妾がやりたかっただけじゃ。そうそう、リーンお主の使える魔法は、水だけじゃなくて氷も使えるぞよ。妾が使えるようにしておいた。でも、アイツが主人公にしている子は、そなたが使える水と氷、後闇魔法以外の全ての属性を使える。」


えーー!私氷魔法も使えたのね。あの時試せば良かった。しかも、ヒロインやっぱ本当にチートだわ。

それにしても、乙女ゲームにまで兄弟喧嘩を持ち込むなんて本当に仲が悪いんだなぁ。


「あ、忘れておった。リーン手を出すのじゃ。」


そう言われ、私は急いで手を出した。手にはどこかで見た事のあるようなブレスレットをつけられた。


「これは、そなたの部屋に大事そうに置いてあったものじゃ。これに妾の祝福をかけといたからこれをつけている間は、闇魔法も使えるぞよ。おっと、もう時間じゃ。もう神力が尽きる。次に会えるかは、微妙じゃが、そなたと過ごす時間は楽しかった。」


「本当にありがとうございます。ツクヨミ様!」


「よいよい。妾は、そなたをいつでも見守っておるぞ。面白い結果を期待しておるわ。」


そう言い残し、夜のように暗い感じが消えて明るくなった。

最高神官は、ニコニコ笑って


「ゆっくりお話はできましたか?」


っと聞いてきたので、


「はい。ありがとうございます。それでは失礼します。」


と返事をした。


部屋を出る前にもう一度振り返ると、最高神官は、口パクで


「またね。」


と返事を残して消えてしまった。

またねって、どういうことだろう?まさか、ほんとにまた会わない、、よね?


その後は、もう一度女神の前を通り、一礼をした。

なんだか、微笑んでいるように感じられた。


その日は無事にロンド.セルロントとも会わずに一日を終えられ私は一安心した。



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