14 作戦会議をします!
私は、今机にノートを開き、この間夢であゆちゃんに聞いたことをまとめていた。
何だかんだ、私って流されやすいから、自分が悪役令嬢だってことすっかり忘れてたんだよね。思い出させてもらったあゆちゃんに感謝だわ。
いやー、こういうところは昔から直らなくていつもおにいに怒られてたな。おにい元気かな?
いかん、いかん、感傷にひたっているひまはない!
もう既にジンと会って、しかも婚約までしちゃったし、このままだと、ほんとに私に待っているのは死だけだよね。
えーと、王立魔法学院高等部が舞台ってことは、あと少なくとも3年ちょっと時間はあるか。
それまでに、まずは、ドレスでも長い距離走れるように体力をこれまで以上につけることだよね。いざって時には逃げれるように、あとやっぱ剣術身につけようかな。護身術だけだとちょっと不安だし。戦える術があるに越したことはない。
あとは、魔法かな。これについては、全然わかんないんだよね。
わたしの部屋には、それ関係の本はなかったし、ラーナに聞いてもよく知らないって言われちゃったし。
んー、でもこの間なんにも練習してないのに魔法ができたから多分才能あると思うんだけどな。
よし、とりあえず第1の目標としては、体力づくり、剣術、魔法この3つに取り組むことだね。
あとは、王立魔法学院高等部に入学したあとの話しだよね。確か、断罪されるのは私の2つ上のロンド・セルラントの代の王家主催の卒業パーティだった気がする。私、ほとんどのストーリーの中身は実は寝ちゃってて聞いてないんだよなぁ。
まあ、私は公爵家の令嬢だし、普通にしていれば幸せなわけだから、そうなると自分の破滅の元凶たちとあんまり関わらないようにするのが1番だよね。あとは、平凡でいることだよね。何せ、前世でもそうだったけど、目立たずに生きる方が人間関係円滑に行くってもんよ。つまり、私が目指す目標は、平凡!
よし、まずはお父様に剣術と魔法のことを相談しよう。
もう、夜の10時過ぎだし、流石に仕事も終わってるだろう。
そう思い、お父様の書斎に行ってみると、まだ仕事をしていた。えー、まだやってるの?リアルブラック企業みたいなものじゃん。
「リーン?何か用かい。こんな時間に。」
うわぉー!相変わらずすごいな。実は、もう1つ目でも持ってるんじゃないだろうか。
まあ、いいや。用事をすまそう。
「お父様。夜分に失礼します。お願いがあってまいりました。」
「改まってどうした?」
「剣術と魔法の授業を受けさせてもらいたいのです。」
「却下。」
即答されました。えー、もうちょい考えてよ。
「どうしてですか?」
「そもそも、女の子に剣は重たいし、持てない。剣を持たなくても大丈夫なように、リーンには護身術を覚えさせてるだろう。後、まだ合格できていないのだから1つのことを成し遂げてからにしなさい。」
「それは、そうですが。でしたら、合格出来たら、剣術は教えて貰えるのですか?」
ここは、必殺上目遣いだ!リーンには、甘いお父様のことだ。これで大丈夫なはず。
「う、リーン。そんな可愛い顔をしてもダメだ。可愛いお前に危険なことはさせられない。」
うわぁー、お父様意志が固い。
「じゃあ、魔法なら問題ないですか?」
「いや、魔法は魔法の能力を目覚めさせる水晶に手をかざしてからじゃないと体内の魔力エネルギーが解放されないから使えない。ついでに言うと、リーンはもうすぐ13歳なんだからから王立魔法学院中等部に入学すれば使えるようになるよ。あと少し待つだけさ。」
「そうなのですか。」
ん?いや、私この間魔法使えたんだけどな。これ絶対普通なら出来ないよね。つまり、これは、隠しておいた方が得策だわ。平凡じゃなくなるもの。
「すまない。出来ればリーンの願いを叶えてあげたいんだが、こればっかりは駄目だ。」
「分かりましたわ。」
「あ、そうそう。来週の月曜日。神殿に用があるから一緒に来なさい。」
「わかりました。それではおやすみなさい。お父様」
そう言い、私は部屋に戻った。はぁー、結局何にも収穫なかったな。それに、来週には神殿にいくって行ってたし、もしかして、会ったりしないよね。
まあ、神殿っていっても沢山あるし、その日に限っているなんてことないよね。
私は、不安になる気持ちを抑えながらまず目の前にあることから取り組むことに気持ちを切り替えた。
とりあえず、ミリアム師匠の試験、明日こそ合格貰えるように頑張ろう。




