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49話 マーレ邸での生活8

 お婆様を呼んできて、完成した噴水を見に行くと、カリナが見に来ていた。


「カリナ、ここに居たの?」

「マリア様、いつの間に出来上がったんですか?」

「まぁ、なんて凄い‼︎ この道も何処まで続いているの?」


 マリアは鼻息荒く自慢気である。もっと褒めて!


「まだね、石の隙間を砂とかで埋めてないから、あと少しで完成よ。」

「こんなもの、下働きの仕事です。マリア様が身を粉にしなくても良いんです!」

「趣味よ。」


 カリナがマリアに近づき、耳元で囁く。


「マリア様、外聞もありますから、控え目にしないと後で怖いですよ。」


 固まるマリアである。良く見るとお婆様の顔が怖い感じである。


「ごめんなさい。あ、あと砂を撒くだけなので、お願いします。 あっ!玄関までもあるので、材料とかだけ置いときます。」

「マリアさん? これだけの材料どうしたの?」


 ふふふっ、私の実力をとくとご覧あれ!


「今から材料を作りますので、見ていて下さい。」


 マリアは噴水の端に移動し魔法を使う。


「クリエイト・ロック!」


 下から生えてくるように、レンガ状の石が次々と出来ていき、積まれていく。


「ふう、こんなものね。道の下地はやっておくわ。」


 道の下地はアースシンクとコンプレッションの魔法で玄関まで歩きながら作っておいた。


「私にかかれば、こんなものよ。」

「マリア様には常識を教える事を失念しておりました。学校に通っていたので、もうご存知かと思っておりました。」

「嫌だな〜、カリナ。 学校ではやらないわよ。 家だからやるんじゃない。」

「突然、噴水や道が出来ていたら、おかしいじゃないですか‼︎」

「えっ? 突貫工事じゃ駄目?」

「こんな道や湯浴み場がものの数時間で出来る訳無いじゃないですか‼︎ 」


 だって、直ぐに作ってビックリさせたいんだもん。


「教育方針が決まりそうですね。 でも、これならお客様呼んでも恥ずかしくないレベルになりましたね。」

「そうですよね、お婆様。 お客様呼ぶって聞いたので、マリアは頑張りました!」


 マーレは苦笑いだ。


「あの、噴水についてですが、少し精霊達に手伝って貰って……、この水が精霊力に溢れた綺麗な水になってます。 飲むと体に良いです!」


 マーレ達はビックリした顔をしている。

 精霊力に溢れた水は、森の奥深くに沸く水が有名である。その水は金貨1枚で1リットル位が相場であるが、ここでは汲み放題だ。


「えっ? そんな凄い噴水になっているの?」

「うん、ちょっと試したらなっちゃった。」


 カリナが怖い感じになってきている。これで湯浴み場の事言ったら更に怒りそうなので黙っていよう。


「マリア様、まだ何か隠してますね……、さあ、続きを仰ってください。」


 心を覗かれたようで、狼狽えてしまった……、何も隠してないよ。


「何も隠してない訳、ありませんよね。」

 えっ?! 私、喋ってないよね。 心で会話できるの?

「えぇ、分かりますよ。私はマリア様が産まれてから一番一緒に居ますから、だいたい分かります。」

 湯浴み場が、精霊の憩いの場になりそうなの……。

「湯浴み場ですね。 さあ、マーレ様に説明しないと駄目ですよ。」

「うっ、湯浴み場に手伝って貰った精霊達がいるの……。 みんな気に入ったみたいで、時々遊びにくるって……。」

「まぁ!何て凄い事になってるの!」

「マリア様!だから、やり過ぎは駄目だっていつも言ってるじゃないですか‼︎ 」


 部屋に戻り、今回のような事をやると、どういった事が起こり得るか、みっちり作文に書かされました。


 サニーの事は忘れていて説明をしていなかったので、またカリナにみっちり怒られました。

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