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48話 マーレ邸での生活7

 マリアが戻ると、噴水までの道が殆ど出来ていた。


「みんな、良くやったわ。ウンディーネが先に湯浴み場で入浴してるから、入ってきて。」

『やったー!それではマリア様、行ってきます。』


 精霊をたくさん呼んだお陰で、長い道はあっという間にできた。

 精霊達は各々で石を生成して、石畳にしていたようだ。

 私も同じように、石を生成しながら黙々と並べていき、遂に完成した。


「やったー! 噴水までの道が完成したぞ!」


 完成したので、お婆様に報告しよう。

 玄関までは、ボチボチ作ろう。


 と、その前に湯浴み場がどうなっているか、様子を見にいこう。

 マリアは湯浴み場に向かうとサニーにあった。 サニーは湯浴み場を掃除しながら入浴しようとしていたので、一緒に手伝う事にした。


「マリア様、掃除は私どもの仕事ですので、部屋で休んでいてください。」

「良いわよ、私も色々してみたいの。社会勉強よ。」


 サニーは困った顔をしているが、私も精霊達がどうなっているのか不安だ。

 サニーと共にいよいよ湯浴み場にブラシを持って入っていった。

 だだし、この湯浴み場の掃除は魔法でポンなので、ブラシで掃除とか要らない。

 なので、掃除は気分だ。


「ここはいつまでも綺麗ですよね?」

「浄化魔法がこの扉に付与しているから、開けるたびに室内が綺麗になるのよ。」


 マリアは自慢気で鼻息荒く、胸を張って威張っている。


「そうなんですね。 ブラシは要らないんですね。」

「そうね。強いて言えば、大きなゴミ拾いはしないと駄目ね。」


 精霊達は殆どが姿を隠し、潜んでいた。

 きっと今ので、体が綺麗になっただろう。

 見る人が見れば、たくさんいるのだが、普通の人は殆ど気付かない。

 もしかしたらまだ子供のサニーなら気付けるかもしれない……。


「サニー、入りましょ。」


 サニーは何かの気配を感じているのか、周りをキョロキョロしているが、わからないようだ。


「それにしても、このお湯って凄く気持ち良いです。何故か怪我しても治るし、疲れも直ぐにとれます。」

「まぁ、魔法を駆使して治るようにしてるから、当然ね。」

「凄いです。 私ここに勤めれて幸せ者です。お母様も此処に来れれば、治るかもしれない。」

「そう言えばお母さん病気なの? どんな病気?」

「お母様は、今は寝たきりで、殆ど動けません。」

「もっと詳しく教えて?」


 症状としては、最初は躓くなど、些細なものだったそうで、今は体を起こすのも大変なようだ。熱などは無く、強いて言えば低体温らしい。

 外出できれば、神聖魔法で治しちゃうんだけど、取り敢えず各種耐性アップと、キュアのエンチャント水筒で様子を見るかな。


「じゃあ、渡したいものがあるから、湯浴みが終わったら、私の部屋に来てね。」

「はい。」


 私は部屋に戻り、魔道具を作る事にした。

 私も付けている細い腕輪型の魔道具だ。腕時計サイズである。

 魔石にはそれぞれ病気耐性、毒耐性、光防御、物理防御、魔法防御と豪勢に付与しておこう。魔力タンクは薄く直列に繋ぎ沢山充填できるようにした。

 水筒は金属の筒状にして、キュアを付与した。水は噴水の精霊力たっぷりの水を汲んで行けば良いだろう。

 噴水とは言え、水は浄水の上、精霊力たっぷりだ。

 加工は慣れたもので、材料さえあれば、魔力でちょちょいと加工しちゃうので30分もあれば完成する。


 サニーが部屋に来たので、水筒と腕輪について説明する。


「サニー、この腕輪は病気や毒の耐性を高める効果があるから、お母さんの腕に嵌めてね。 あと、この水筒には、湯浴み場と同じ効果を付与してあるから、噴水の水を汲んで、お母さんに飲ませなさい。 あそこの水は精霊力が溢れているから、体に良いはずよ。」

「え?!こんな高価なもの、払えません。」

「良いのよ。 気になるなら貸し出しって事にしといて? あー、あと腕輪は月1回位、この魔石に魔力を充填してね。」

「ありがとうございます……」


 サニーは嬉しすぎて、泣き出してしまった。


「効果が無さそうなら、直ぐに言いなさいよ。違う対策するからね。」

「うぅ、はい……。」

「良くなったら、ここに連れてきてね〜。」


 マリアは軽く思っているが、サニーにとっては母親が助かるかもしれない、重大な事である。

 サニーは大切に、両手で抱えるように持って部屋を出て行った。

 さて、私はお婆様と噴水を見にいこう。

 飲んで良し、眺めて良しの凄いものだ。

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