47話 マーレ邸での生活6
道作りは精霊に任せ、私は噴水を作ることにした。噴水の中央は陶器にしちゃえば綺麗だし、長持ちするし、ぶっちゃけ、私にとっては簡単に作れるので他に選択肢は無い。
まあ、魔石使うから、保護しとくけどね。
では早速、粘土生成で、先ずはエターニアの像を作ろう。大きさは50cmくらいで、右手にはスタッフを持たせ、頭にはカチューシャを付け……宝石は本物を使おう。
像は魅力的なリアルな顔に、清楚な…まっ、清楚でいいや。服装は豪華なドレスに胸にはルビーのブローチね。
よし、完成!
次は大きな2段の杯だ。
これは大きいから崩れないように作らないとね。
魔力を込め、固めながら作っていくぞ。
杯の側面には、輪舞曲の時の精霊達をモデルに作るぞ。蔦に葉に花を付けて上の段は精霊、下の段はモンスターと騎士とか戦っているイメージで作って……。王様と姫様っぽいのも作って……聖剣を掲げる勇者とドラゴンと戦っているシーンとか、グリフォン、ベヒーモス、ゴブリン……。
水は精霊が住みやすい水が良いけど、人工物だからな〜。聖水? 神聖魔法に聖水化するのはあるけど、エンチャント出来ないよね。
精霊石は持ってないけど、ちょっと試してみよう。
「ウンディーネ来れる?」
『はい、マリア様。』
「これに精霊力を込めれる?」
『やってみましょう。』
空の魔石に精霊力を込めてもらうと、不思議な感じの石が出来た。
「これ精霊石じゃない?」
『近いものですね。』
「ありがとう、お礼は何が良いかしら? 一緒にお風呂はいる?」
『はい! 一緒に入ってみたかったので、嬉しいです。』
「じゃあ、後で入りましょう。」
まずは噴水を完成させよう。
残りは、土台部分だ。土台は座りたいから、上部は平らに仕上げよう。下部は凹ませて、森をイメージした装飾して、東西南北に印を付けて、完成。
底は噴水を動かす魔石を埋めて、溢れた部分は吸水して、こっちは水浄化で綺麗にしよう。
壊れにくくなるように、防護を絶えず掛けておこう。
エターニアさんを一番上に粘土でくっつけて、あとは乾燥して、焼成して完成だ。
今回は乾燥の魔法でやってみよう。
『焔より乾き涸らせよ、乾燥。』
うん。属性が違うだけで、効果は変わらないな。
最後に焼き入れで、完成だ。
『灼熱の業火で焼き尽くせ、爆炎(改)』
最後に精霊力いっぱいの魔石を嵌めて完成だ。
残りは、充填用の魔石に魔力を入れれるだけ込めると、水が出始めるはず……。
しばらく眺めると、水が溢れ始めた。
なんと、水の精霊が寄ってくる程の浄水が溢れるようになったのだ。
さて、見えてるけど、ここまでの道はまだまだだ。
ウンディーネと一緒にお風呂にでも入るかな。
「ウンディーネ? あっちはまだ時間がかかりそうだから、お風呂行こうよ。」
『そうしましょう。』
噴水が完成したし、ウンディーネのご褒美を遅らせる訳にはいかない。決して、私が面倒とか、入りたい訳では無い……。
さあ、入浴だ。
ぶっちゃけ、湯浴み着なんて着なくても平気だが、この国では、素っ裸では行儀が悪い事になる。
だが、体を洗う時は結局脱ぐのだ。まぁ、お金持ちはベッドに寝かされて、マッサージするように洗ってもらうようだが……。
ひとりの場合は、上半身を洗ったら、また、袖を通し、下半身を洗うのだ。
ウンディーネは服を脱いでいる。この場合、私も脱ぐのが礼儀では無いだろうか?
と言う訳で、私も脱いで入浴する。
◇
あ〜、何て開放感だ。入浴はこれでも良いよね〜。
「ウンディーネは入浴始めて?」
『いいえ、ここのはほんのり魔力を感じ気持ち良いです。』
「そうでしょ? ここは水の回復魔法のキュアを付加してるのよ。 なので、回復効果があるのよ。」
しっかりマリアの魔法の知識も進歩しているのだ。
『そうなんですね。 水属性だから余計にマリア様を感じれるんですね。』
「……。」
私を感じるって、何かウンディーネって顔が赤くなってきているような? 心なし目の焦点があっていないような?
精霊って魔力酔い?
「ウンディーネ? そろそろ出ようよ。」
『そうですか?』
うん、何か危ない感じがする。 絶対に酔ってる。
『マリア様、一度このお湯に水の魔力を込めてください。』
「駄目よ、だってあなた、おかしくなってない?」
『そんな事ありません!』
本当かな〜。
「仕方ないな〜、じゃあ、水で良いの?」
『はい‼︎ お願いします。』
マリアは水に魔力を込め始める。エンチャントの要領で水をイメージして込める。
『あぁ、体に染み渡るこの感覚……心地好いです。』
「はい、終わり‼︎ 」
『はぁ、残念です……。 またご用命の際にはお願いします。 私は、まだ入ってますのでお気になさらずに……。』
「そう? なら良いけど……ほどほどにね。」
『あッ! 時々使わせて貰います。』
「わかったわ。」
この時から、精霊が溢れる温泉となり、アンジェリーナが保養地として利用させてくれと、泣いて頼む程のスポットとなったのであった。
後にアンジェリーナの屋敷が隣に出来上がるのである。




