44話 マーレ邸の生活3
マーレは屋敷の裏手で、ガーデニングをしている。そこでは、香り豊かな花や草を育てており、お茶を飲めるスペースだガゼボまである。ガゼボ周りは藤の花など緑のカーテンに覆われており、一部に風景が眺めれるようになっている。所々には小川が流れており、白い美人像が置かれたりしており、花園として整備されている。
「それにしても、初日からあれが接触してくるとはね。」
「そうですね。マリア様は根っからの研究者ですからね。マリンベル工務店も凄いですよ。」
「あら? 私も行ってみたいわ。」
「あれを見ると接触したい気持ちも、分からないでもありません。」
マーレとアンジェリーナは、お茶を飲みながら話している。
アンジェリーナとは手紙で時間を指定し、待ち合わせて定期報告をおこなっている。
「マリア様は、今は何をされていますか?」
「今はこの国について勉強中ですね。サニーさんが講師ですね。」
アンジェリーナはモジモジとし始める。
「あのー、お屋敷の隣に凄いのが出来てますが……。」
「あー、あれですよね。マリアちゃんが着いたら直ぐに作りましたよ。厠も凄いですよ。」
「今なら私も入っても良いですか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。 壁は魔法らしいですよ。 一度見てみて下さいな。」
「わかったわ! 早速入らせて貰うわ。 明日からも宜しくね。」
「はいはい。」
アンジェリーナはウキウキで湯浴み場に向かうのだった。
尚、この任務中は他の団員も入浴していくのだった。
◇
マリアは1日の予定表を見ている。 ここでは時間が分からないが、夕方までビッシリだ。
まぁ、学校に通っていると思えば同じだが……。
でも、不満顔である。ビッシリなのは良いが、武術訓練が無いのだ。これは少し意義申し立てをしなければいけない。
「なんで、武術訓練が無いのよ!」
マリアは頬を膨らませている。まだまだ、可愛らしい。
「武術訓練は必要ですか?」
「ダメよ!私は学校の武道大会も連覇するんだから!操気術はマスターしなきゃ!」
「分かりました。マリア様はどのように為さりたいのですか?」
ペンを取り出し、予定表に書き込んでいる。
やっぱり毎日、魔法と武術はやらないとダメよね。算術とか減らして……。
「出来た!これよ!でも今から講師探すと、変わるのはだいぶ先ね……。」
カリナは受け取り、内容に無理が無さそうなのを確認し、封筒に入れた。
「別に封筒に入れなくても、そのまま渡しちゃダメなの?」
「すみません。 私が持ちにくいだけですので、お気になさらずに。」
「そう、宜しくね。私は湯浴みして寝るわ。」
マリアは湯浴みして眠るのだった。
◇
数日経ち、遂に親方達がやって来た。
「遅いじゃ無い!あなた達!」
「すいやせん、姉さん!」
「じゃあ、まずはマーレお婆様ね!」
「「へい!」」
マーレのところに挨拶に行き、湯浴み場の脱衣所を建設し始める。
「最近行けてないけど、工務店はどう?何か問題ある?」
「へい、道具作るのも魔道具なんで、特には……。工事の予約が一杯で儲かってやす。」
「そう? なら、王都にも支店出したいわね。また店に顔を出した時に、支店出す為の相談をさせて貰うわ。」
「へい!」
数日掛け、工事も無事に終わり、イメージ通りの脱衣所を作った。無駄に男女を分け、20人位は同時に入れるようにした。
脱衣所は冷暖房完備であり、灯りも魔力灯だ。掃除も簡単にする為にクリーンの魔法が常時掛けれるようになっている。
「ありがとう。王都出店、考えといてね。お給金は期待しといてね。」
マリンベル工務店のお給料は、どの工務店と比べても格段に高額だ。
しかも勤務体系がしっかりしており、14日中に4日も休みがあるのだ。 休み返上で仕事をすると、通常より日当が増える。ただし、最低2日は必ず休まなければいけない。
また、地域での祝い事があると更に休みが増えるのだ。
月給制で、年間20日休みを貰え、20日はどんな理由で休んでも給金が出るのだ。
しかも、他の工務店よりも給金が格段に高い。
募集すれば五万と人が殺到するだろう……慎重に選ばなければいけない。
親方は帰りの馬車の中で難しい顔をしている。
◇
この馬車は特別製で、マリアが襲撃を受けた際に開発された魔導馬車だ。開発はほぼ、マリアだ。
魔導馬車と言っても、馬が引くのは変わらない。
馬と馬車を繋ぐハーレスはマリアが改良し、馬の体力が上がるエンチャント付きだ。
馬車はレビテートのエンチャントが付いており、軽くなっている。
更に馬車自体にはモンスター避け、緊急用にプロテクション・フィールドが掛かるようになっており、馬で強引に囲いを突破出来るようになっている優れものだ。
これを売り物にすれば、瞬く間に注文が殺到する事間違い無しだ。
「はあー、セレシア様に相談しよう。」
親方は難しい事を考えられないので、相談する事に決めたのだった。
ストックが無くなっちゃいました。
出来るだけ2日に1話は投稿したいと思います。




