表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/51

45話 マーレ邸の生活4

 早速マーレ大叔母様の授業が始まった。


「今日はマリアさんの勉強してきた事を確認しながら、復習していきましょうか?」

「はい!」


 マーレはマリアのお茶の飲み方、目上の人に対する態度や話し方、その時の使用人への接し方、また使用人への指示の出し方、こっそり使用人に頼むやり方など細かくチェックしていく。

 マリアはこういう時は、演劇だと思い、今まで教えてもらった通りに実績していった。


「う〜ん。やっぱり教える事は無さそうね。後は本番で緊張無くできるかどうかね。」

「そうね、呼んでみようかしら?」


 えっ?! 大叔母様が呼ぶと、どんな人達が来るんだろう?

 マリアは凄く嫌な顔をしている。


「ふふふ、マリアちゃん顔に出てますね。顔に出やすいのかしら?」

「……。」

「大丈夫よ。男性は呼ばないから……私みたいな皺だらけの、萎びた顔の婆が来るだけよ。」


 マリアはそっとマーレの顔に触れ、再生(リジェネレイト)の魔法を掛けた。

 老化によるものは治らないが、紫外線や表情による皺は治っていく。加齢により落ちた筋力は鍛えるしかないが、肌に付いたシミや皺は一時的に治っていた。


「何? 体が楽になったわ? 魔法なの?」

「うん、回復魔法を使ったの……。 鏡見てみて?」


 今までは60代の顔だったが、肌だけは40代に若返っている。


「ちょっと待ってね。持ってきた化粧水、分けてあげるから。」


 部屋に戻り、化粧水を小瓶に分け、水の魔力を込める。イメージは潤いだ。

 ちょっと試しに自分に付けてみる。

 おぉ、ひやっとしてるな〜。

 気持ちだけでも込めとかないとね。

 ポーションと化した化粧水である。

 マリアはニコニコ顔で、マーレの部屋に戻り化粧水を渡す。


「はい、これを寝る前に塗ってね。 朝起きると肌がしっとりするからね。」


 マーレの顔に塗ってあげる。


「信じられないわ。 夢じゃないかしら?」

「明日から顔の筋トレね。ちょっと試してみるね。」


 マリアはマーレの頰に触りながら、|身体強化(筋肉)《フィジカル・エンチャント》を掛ける。

 すると全体的に垂れていた顔が引き締まり、遂には30代の顔になった。


「お婆様じゃ無くなったね。 何かお母様みたいね。」

「……これ、私? 」

「うん、でも、これは魔法だから1時間くらいしか保たないわ。 顔の筋トレしなきゃね。」


 マリアは顔の筋トレを始める。頰を上げる訓練、目を大きく開ける訓練、鼻を開ける訓練、口を開ける訓練など……。


「あっ!これ私の勉強だった。ごめんなさい、勝手にやっちゃって……。」

「マリアちゃん。嬉しいけど誰にでもやっちゃうのは駄目よ。 お母様がまた心配しちゃうわよ。」

「うっ!内緒……は無理。」


 がっくりと諦めるマリアであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ