41話 マーレ叔母邸に到着
次の日の朝は大変気持ち良く起きれました。まだまだ、お母様に甘えたいようです。
転生しまくっても体に合わせた気持ちになるので仕方がない。
いよいよ出発だ。私は凄く気が重いが、行くしかない。
暗い顔をしていたら、エミーリアが心配そうに私の顔を見ていた。
心配させては悪いので、空元気でも良いから笑顔になろう。
「エミーリア、心配かけてごめんね。お姉ちゃんは頑張ってきます。」
「うん。お姉ちゃん、私も行くから、どんなことしたか教えてね。」
「う、うん。」
私は罰として行くのだから、エミーリアは行かないんじゃないの?
カリナは馬車に乗り込み、忘れ物が無いか最終チェックしている。
ゆっくりでお願い。
「セレシア様。確認が終わりましたのでいつでも出発できます。マリア様、乗っていてください。」
カリナに言われ、渋々乗り込んだ。窓に張り付きウルウルとみんなを見る。
「マリア、頑張ってくるのよ。」
「うぅ、お母様……、行ってきます。」
馬車は出発した。
王都方面に街中をゆっくり2時間くらい走ったところが目的地らしい。
何度か街の外壁を越え、どんどん街外れに向かっていく。
「カリナ?なんでこんなに壁があるの?」
「それはですね、最初はこんなに大きな街ではなかったそうですよ。人が増え、街の外に住み始めるので、街の拡大をしました。それを繰り返して魔の森周辺まで街が大きくなったそうです。」
「え? じゃあ、こっちが元の街?」
「そうですね。」
古い街は人が少なく、畑が多くなってきて、建物は平家が多くなってきた。
木々が多くなり、家も少なくなっている。
「着きましたね。」
少しだけボロく、門は錆びており壊れそうだ。
敷地内は何とか綺麗ではあるが、柵の外側は背の高い雑草に覆われている。
建物は木造で2階建、白い壁が印象の建物だ。
「カリナ? ここなの?」
「はい。そうですよ。」
門の前で少し待っていると中からメイドさんが1人建物から出てきた。小さい子供である。
「当家に何か御用ですか?」
やっぱり使用人らしい。
「凄い可愛らしいメイドさんね。あんなに小さいのにもう仕事なのね。」
「そうですね、頑張っていらっしゃいますね。でも、マリア様も仕事してますよね。」
「あれは趣味の延長です。」
門が開けられ馬車は家の前で止まりマリアは降ろされる。馬車は裏手にある厩舎に運ばれていった。
小さなメイドはサニーといい、ここで働いていたお母さんが病気になったため、代わりに働いているらしい。
うぅ、可哀想に。あとで便利な道具をあげよう。
少し魔力を吸われるけど代わりに病気、毒などの耐性アップに、体力増強のエンチャント付きだ。
体力増強は疲れにくい程度にしている。そうしないと、魔力消費が激しくなっちゃうからね。
こちらはその内、売りに出す予定だ。
遂に建物の中だ。
これからの事を考えると恐怖だが、今は好奇心一杯だ。
入口を入ると吹き抜けのホールだ。中央には階段があり2階にいける。左右には立派な鎧が置いてある。
2階を見ると、優しげな顔をした女性の絵画が飾ってあり、多分肖像画だろう。
そのまま一旦私たちは、個人の部屋に案内され待つように言われた。
部屋には暖炉があり、テーブルや椅子、ドレッサーに勉強机もある。窓から見る景色は自然に溢れており、とても落ち着く感じだ。
荷物を整理し寛いでいると、メイドのサニーが呼びにきた。
マリアは呼ばれ、マーレ叔母様に挨拶しに行く。
「マリアです。」
「お入り。」
ノックをして部屋の前で待っていると、優しい感じで声が帰ってきた。
部屋に入ると高齢の女性が茶を用意していた。
「どうぞ、マリア。あなたのお母様から聞いてますよ。」
「はい、ありがとうございます。」
椅子に座るように促される。目の前にするとかなり緊張する。カチカチになり動きもぎこちない。
マリアは椅子に座り、勧められたカップを手に持ち控えている。
「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。」
「は、はじめまして!私はマリア・ウィルズ、です。」
「はい、よく出来ました。私はマーレ・ヴィスタード。1ヶ月間よろしくね。」
どこか、母を思い浮かべる感じだ。




