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37話 マリアは虫が嫌い

 虫たちの恐ろしさを実感したマリアであるが、毒虫共はまだ可愛らしい。

 自分にプロテクションをかければ噛まれないし、刺されない。蜘蛛の巣に絡まれば動けなくはなるが、燃やしてしまえば特に問題はない。

しかし、寄生虫は別だ。

 防げるのだろうか?自分で実験なんて以ての外だ。

 どうしよう、口とかお尻とかから入ってきたら防げないんじゃないか?

 防げない感覚はあるので、たぶん正解なんだろう。

 プロテクションは体の中まで守らない。

 なので、体の中から食い破られれば死に至る。

 卵を植え付けられ寄生虫の温床になるのも嫌だ。

 とは言え、あまり頻度が無いのも事実だろう。魔の森の寄生虫はレベルが違うらしいので、怖い。

 身体中を蹂躙され、死ぬまで寄生されかねない。

 お母様に聞いてみよう。


「お母様、昨日課外授業があったのですが…。」


 マリアは自分を抱きしめ、少し青ざめている。


「私…、虫が怖いです、恐ろしいです。虫の気持ち悪さ!」

「寄生虫なんて、知らない間に体の中に入られ、知らない間に温床になるなんて絶対に嫌!」

「マリア、あなたのいう事も分かるわ。でもあなたは森に入る必要なんてないじゃない。お金たくさんある持ってるじゃない。何かあれば依頼に出せばすぐ採ってきてくれるわ。」


 それもそうである。

 だが、データ収集が趣味の私はどうしても出逢わなければいけない。


「虫下しって言う薬もあるわよ。あなたも授業後に飲んでたじゃない。」


 あれか!あれ虫下しだったんだ。なんかお腹が苦しい薬だなぁって思ったけど…。

 そういえば先生がなんか言ってた気がする。

 あの時の私は意識がどこかに行ってた。


 最近、アンチ・フィアなる魔法を覚えた。

 これを使えば勇気が出るかもしれない。

 いや、これは恐怖に耐える魔法だった。

 とりあえず虫除けの魔道具を強化しておこう。

 課外授業は年々過酷なものになっていくはずだ。

 そういえば空間魔法はどのようなものだろう。

 資料が此処には無いから、一度王都にでも行って勉強したいな。夏休みがあるから相談してみよう。

 ガグブルしてたらお母様が抱いてくれた。


「マリア、大きくなったわね。もう私が抱っこするのは難しいわ。」


 しばらくこのまま、お母様の香りを嗅ぎ、心を落ち着かせるのであった。

 さて、落ち着いた私は森の生き物について調べるため図書館に行くことにする。


「じゃあ、カリナ。図書館に行ってくるわ。」

「畏まりました。ではいつも通り夕方に迎えに行きます。」

「宜しくね。」


 図書館へは家の馬車で移動する。

 馬車の御者は新人のルイ君、護衛はいつもの女騎士のセリーヌさん独身だ。

 我が家は公衆浴場も繁盛しており結構な金持ちになった。

 セレシアはマリアの作った浴場の管理を頑張っている。

 家の使用人もだいぶ増えた。

 エルマーに1人エマ、エミーリアに1人サニー、セレシアの手伝いにフランシーヌ、庭師のダニエルにその弟子のルー君、掃除婦のアンナおばさんにベッタ、料理長のアランにその下にバジル、雑用係にリン、家の門番にゲオルク、ゲラルドの兄弟である。執事は居ないので、門番が取り次ぐのだ。

 おっと図書館に着いたので馬車には帰ってもらい、私1人で入館する。

 図書館は武器類は持ち込み禁止で、事前に荷物チェックされるので、安心だ。

 もし、図書館内で暴れたら入館禁止になり、入館申請をやり直しになる。


「あら、マリアちゃん。いらっしゃい。」

「今日は何を調べに来たの?マリアちゃんだったら奥まで入れるわよ。」


 この図書館には一般エリアと上級エリア、さらに奥に特別エリアがあるのだ。

 わたしはこの街にだいぶ貢献しているため、領主様から認められ特別エリアまで入れるのだ。

 なんとこの入館証は王都でも使えるのだ。


「今日はたぶん一般エリアで大丈夫。魔の森の生態について勉強するから。」

「それなら上級エリアにもあるから、必要になったら言ってね。」

「うん、わかった。」


 さっそく本を探そう。

 昆虫辞典がすぐに見つかったので読んでみる。

 まだ、森で見ていない虫が載っているが、危険生物以外もたくさん載っている。

 うん、辞典だから目的無しで読むものでは無いや。

 別の本を探すことにした。

 森の危険生物に特化した本があったので読んでみる。

 ふむふむ、イラスト付きで分かりやすい。

 時間がかかるが記録しておこう。

 わかっているのは危険とは言え知っていれば対処が可能で、殆どは死ぬことは無い。

 虫や蛇だろうと魔物化すれば危険度が格段に増える事が分かっている。

 寄生虫も魔物化するようだ。

 魔物化については、瘴気が集まり淀んでいる場所に長く留まると魔物化するようだが、今のところ人が魔物化した記録はないが、魔族はいるようだ。

 魔物は好んで魔物以外を襲う。

 魔物は体のどこかに魔石を持っているので感知はしやすいようだ。

 魔物キノコにも危険なものはあるようだ。

 生き物をキノコ化して乗っ取り増やしていくものもいる。これらが増えないのは生物として弱く、取り付かれなければ増えないようだ。

 食べていけないキノコはたくさんあり、間違えやすいので注意が必要だ。

 ただ、それらは素材になるらしい。

 上級エリアも見てみるが、知りたい事は同じだ。

 おっと帰る時間になってしまった。


「マリア様、どうでしたか?」

「まあ、予習にはなったかな。」

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