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36話 夏の森の危険な虫たち(マリア目線)

 いよいよ夏だ。

 この国の夏は30度を超え湿度も高めで熱い。

 マリアは暑いので髪は上げ、シニヨンを作っている。

 夏の校外学習は大変だ。

 暑い上虫も多く、毒虫なども増える。

 危険度が増すが、勉強のため森に入る事も増える。

 昨年にゴブリン達が生徒を襲う危険な自体に陥ったため、学校側は授業前に冒険者達に近隣の危険生物を駆逐してもらっている。

 校外学習時は森に入るので、長袖長ズボンにブーツ着用だ。

 肌なんか出していたらすぐにヒルに襲われ、蚊に刺され熱を出してしまう。

 何が言いたいかというと、とにかく暑いのだ。汗でいっぱいになるのは女子なので嫌なのだ。


「やっぱりこの格好、暑いわ。もう汗で濡れて嫌…。」

「マリア…、夏なんだからしょうがないよ。」

「でも、言わずにはいられないわ。」


 スザンナとたわいのない会話をしている。

 今日の訓練は毒虫など、害虫についての対処法だ。

 魔の森のお膝元で暮らしている私たちは、最低限の森の知識を身につけるようにさせられてる。

 私は、せっかく勉強しているので、すべて魔石にパターンを記録して、画像もしっかり残している。

 みんなは気付いてないが胸のネックレスが記録用の魔石で、私が画像を魔法で覚えさせている。

 虫は嫌いだが、資料のためには仕方がない。


「さあ、皆さん。森に入りますのでグループ内で服装を確認してください。」


 私はいつも通りクリームを塗っている。

 今日は虫除けも塗っているがこれは蜘蛛などにはあまり効かないのが注意点だ。

 魔法でやってしまうと、そもそも出会えないので仕方がない。


「マリアちゃん。ちょっとツンとするね。」

「一応虫除けクリーム。みんなも塗る?」

「あはは、私は授業で作ったやつあるからいい。」

「あら、そう?」


 マリアのは授業で作ったものとはレベルが違う。図書館での知識をフル稼働だ。

 さっそくグループ別で森に入っていく。

 グループは男女5人組で、うちらの組みは男2人、女3人だ。

 指導員の先生も一緒だ。


「ストップ。横を見てください。葉のところにナメクジみたいなのが居ますよね。」


 先生がトングを使いヒルを捕まえて見せてくれる。


「「うわ!キモい。」」

「これはいつのまにか血を吸われます。大きいものだと1mくらいの大きさもいるそうですが、大体は2cmくらいですね。」

「集団で襲ってくるやつもいるので、注意してください。」

「噛まれたら無理に剥がさずに、お酒をかけるか、火を近づけると離れます。」

「噛まれても痛みはありません。麻痺成分をだしているようなのでたまに採取依頼があります。」


 さすが森の中、魔物も襲うように進化してるだけある。


「先生!注意ってどうすれば良いのですか?」

「はい、良い質問です。まず足元を狙われますので、ブーツには塩水をつけるか虫除けを多目に塗ってください。」


 また、森を散策する。


「はい、注目してください。今この辺りに蜂が飛んでいます。基本的に何もしなければ襲ってきませんが、近くに巣があると危険です。」

「巣に近づくとカチカチと警告音を鳴らしてきますので、離れてください。」

「毒がありますので、刺されると死ぬかもしれません。」

「巣は綺麗に採れば売れますので、巣の情報は売れます。」


 蜂の体は黄色と黒の縞模様だ。今見ている蜂は10cmくらいある。


「キラービーは森の奥にいますが、大きさは10cmから20cmくらいで刺されると激痛の後に麻痺して動けなくなります。」


 うん、蜂は怖いし、気持ち悪い。


「寒さには弱く動きが鈍ります。火にも弱いです。煙も避けます。」


 次に行ってみよう。


「ここに見えにくいですけど糸がありますね。これを辿ると蜘蛛がいます。」


 先生は辿っていき、蜘蛛の巣に棒をつけた。

 すると蜘蛛が出てきて、棒を退かして捨てた。

大きいし足が長い、色も気持ち悪い。怖くて寒気がする。


「こいつらはまだ小さいので、人は食べませんが噛まれると麻痺してきます。森の奥にはビックスパイダーがおり、こいつは人でも巣に絡まって逃げれなくなり、生きたまま食べられます。大きさは50cmくらいです。」


 うわ!絶対に遭遇したくない。


「巣を作らない蜘蛛もいます。色々いますが猛毒のものもいます。攻撃的で一噛みされると、猛烈な激痛が走り死に至ります。」

「百足にも注意が必要です。20cmくらいの大きさのものもおり、いつのまにか服の下に入ってきて噛まれると激痛が走ります。」


 先生は足元を見ている。


「蟻がいますね。こいつらは森の掃除屋と言われていますが、生きているものにも攻撃してきます。噛まれた際には集団で襲われますので急いで離れてください。」


 もうお腹一杯です、虫はやっぱり嫌。気を失いそうですが、ここで失うと命も危ないので、頑張りましょう。

 森は危険で一杯です、怖いです。

 もう怖くて自分だけプロテクションかけてます。裸でいてもキラービーだって貫けまい。

え?安全じゃないかだって?

 安全ですが、気持ち悪いのには変わりありません。

 このまま色々な危険生物の授業は終わりました。

 他にも居たけどもういいじゃん。

 ソーマなんかあったら守ってね。

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