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ナポレオン
夜。
凛花は少しイラついた顔で帰宅する
ベランダに出るとステフがいる
「聞いていい?」
「なんだ」
「なんであいつらって、できもしない仕事取ってくるの?」
「自分はやらないからだろ」
「それな」
缶を開ける。
「しかも指示だけ細かいんよ」
「小さいやつほどそうだ」
「昔もいた」
「はいはい」
そのままステフは過去を話す
若い軍人が話しかけてくる
やたら早口
やたら細かい
ナポレオン:
「ここはこう動いて、この部隊はこうして──」
ステフ:
「……で、お前どこ行くんだ?」
ナポレオン:
「それは今考えている」
ステフ:
「決まってないのに指示出してんのか」
ナポレオン:
「全体を見ているからな」
ステフ:
「地図読めてないだろ」
ナポレオン:
「読めている!!」
周りの兵士:
「あいつ、上に行くらしいぞ」
ステフ:
「……まじか」
さらに後
別の兵士:
「皇帝になったぞ」
ステフ
「……あいつが?」
そのまま淡々と話すステフに突っ込む
「いやいやいやいや」
「なんだ」
「そんなわけあるか!!」
「絶対盛ってる」
「むしろ減らしてる」
「どこがだよ!!」
凛花はスマホで調べる
ナポレオン・ボナパルト の情報を見る
「……いや、でも確かに…それっぽい…」
顔を上げる
「……お前何歳?」
「もう数えてない」
「怖いわ!!」




