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52・錬魔の技法 次回7月2日更新予定

 春達は第二の修行、錬魔の技法を身に着ける準備を始めた。テリオスは高金属を用意し、春と里実は魔導剣、魔導弓を握りしめる。


「錬魔の技法は魔力の残滓に新しく魔力を注ぎ込み、煉りこむ事で威力が増す。使えば使うほど長期戦で有利になるよ。最初は難しいから頑張ってね」


 テリオスの言葉に春達はやる気を出し、武器に魔力を注ぎ始める。


「確かに難しいな。けど努力のし甲斐があるよ」


 春は魔力を魔導剣に注ぎ、解除、さらに魔力を注ぎ込み残滓を感じ取ろうとするがごくわずかにしか感じ取れなかった。


 魔力の残滓は残りカスに過ぎず、体で覚えるしかなかった。春と里実は魔力の残滓を感じ取るために練り続ける。


「めちゃくちゃムズイのよ! 手本はないのは正直キツイわよ!」


 里実は愚痴を言いながらも錬魔の技法を習得するために武器に魔力を注ぎ続ける。が、


「まぁ手本が必要だよね。こうやるんだよ」


 テリオスは魔導杖を構え、魔力を注ぎ込む。すると魔力が輝き始め、錬魔の技法を使うとより輝きが増していく。その光を見た春と里実は一目で輝きが違うという事を理解した。


「つまり体内魔力を感じたら、錬魔の技法も同じで循環させると出来るよ」


 テリオスが言葉で伝えると春と里実は眼を閉じ脳内でイメージを始める。


「体内魔力を循環し、そして武器に流し込み、感じとる」


 春は今までの行動を理解し、魔導剣に残る魔力残滓を僅かでも感じようと流し込み、指先でつつく感覚を覚え、煉りこんだ。


 わずかな残滓が新たに注ぎ込まれる魔力によって煉りこまれ、一つの魔力となる。その輝きはわずかながら輝きが増していく。


「いける!? いや、いけた!」


 春の一声で錬魔の技法が一時的に完成した。


「よし、これを繰り返せばさらなる高みに上り詰められる」


 春の表情は笑顔になり、達成感がにじみ出ていた。しかし里実はまだ錬魔の技法に至ってはいない。


「春だけズルい! わたしも手に入れたい!」


 里実も無我夢中で魔導弓に流し込み煉りこみながら、感触を確かめようとする。


「なにかこう、じわじわとくる感じね」


 里実もまた魔力の残滓を感じ取り、流し込んだ魔力と煉りこみ、新たな魔力として輝きが増していく。


「これが錬魔の技法?」


 体で感じた事を春達は自ら鍛錬して会得した。まさにテオリア人との共同作業。地球人だけでは到底たどり着けない境地である。


「あとはこのまま使いこなして見せる!」


 春は魔導剣に魔力を流しては煉りこみ、流しては煉りこみ、この作業を繰り返し行っていく。煉魔の技法で魔力の放つ発行が強くなり、切断力が増し、威力の増加を感じていた。


「このままアズール・リムーバーぶち込んだらどうなる?」


 春の問いかけにテリオスは、


「今まで以上の威力になるのは間違いないね」


 そう答えた。


 その間、里実も錬魔の技法を練習し、より輝く魔力の矢を作り出し、強く光るオーラが威力増幅を知らせている。武器に宿る魔力の残滓を煉りこんで、里実は錬魔の技法で強化された二十四の矢を作り出す。


 その輝きは一本一本の矢に溜まり、凄まじく輝く。


「このまま放てばどうなるのかしらね?」


 質問というよりは放つ許可を得る回答待ちのようだった。


「それ俺もやりたい!」


 春と里実はテリオスに願い、テリオスは承諾した。と同時に、ゴーレムが現れる。強度はタングステンすら超え、神話金属アダマンタイトを超えるクラスの頑強さを誇っていた。素材は未知の金属ミリウム。


「よし、なら錬魔の技法!」


 春は魔導剣に残った魔力残滓に魔力を流し込み煉りこみ輝きを増したところで、魔導剣を構える。


「行くぜ、アズール・リムーバー!」


 錬魔の技法により魔力が圧縮し、さらに煉りこまれ、輝きを増すと一振りのもと、剣刃として飛ばし、蒼穹を穿つものがミリウム装甲のゴーレムを斬り裂いた。


「よっしゃ! 切断成功!」


 錬魔の技法により煉りこんだ魔力により斬撃強化はとても営利に進化し続けるテオリアでの基礎の基礎。


「まだわたしのが残ってるわよ!」


 魔導弓に貯めた残滓を新たな魔力で煉りこみ、二十四の矢を作り、ミリウムの鎧を着たゴーレムにぶちかます。一矢、一矢が直撃し、鎧を砕き、中ごと貫通。二十四か所をぶち破り完全に停止した。


 訓練用とはいえ、外のゴーレムとは確実に描くが違う。はずが錬魔の技法による技術向上によって戦闘技術は格段に上がっている。


「さて、あとは――」


 テリオスは指を顎に当てて考える。


「え、まだあるの!?」


 春はドキドキワクワクしながらテリオスを見つめる。


「もっと強くなれるのね!」


 里実もまた貪欲に強さを求める。


「あるよ。自分と戦うこと」


「ガウッ!」


 テリオスとロウは一言、戦闘という経験を積む回答を用意していた。


「つまりテリオスと戦えと?」


 春と里実はごくりと唾をのむ。勝ち目のない相手との戦い、しかし戦わずしてランクが上がらないというこの世界のルール。練習とするなら素晴らしき千載一遇のチャンスともいえる。


 テリオスは笑っていた。いつもの笑顔で魔導杖を床に叩き戦闘の構えを取った。


「今の俺たちじゃ勝てないかもしれないけど、腕を上げるには確かに必要な経験だよ」


「そうね、テオリア式の戦い方も学ばないと強くなれないし、七大迷宮にも挑めない」


 春と里実は覚悟を決めて、テリオスとの戦いに挑むことに。


「行くぜ! テリオス!」


 春は魔力循環高速移動を使い、テリオスに斬りかかる。速度だけなら地球の探索者ですら目にもとまらぬ速さである。テリオスは即座に循環させ魔導杖を構えるなり背後に突く。


「ぐはっ!」


 ただの突きで春は後方に飛ばされる。今までの戦闘経験を活かし、空中で体を回転、着地と同時に斬りかかる。テリオスは振り向きざまに魔導杖を構え、魔導剣とぶつかり合う。つばぜり合いは三秒持たずにいなされ、さらに魔導杖で足を払われ、さらに拳の一撃を与えられ、春は二タブ吹き飛ばされる。


 その隙を狙ってか、里実は錬魔の技法で強化した魔力の矢、二十四本をテリオスに向けて放つ。しかしテリオスは魔導杖で必要最低限の矢を叩き、無傷で里実に向かっていくと魔導杖を向けるなり、突き飛ばす。


「つ、強すぎるわよ!」


 里実の言葉はQ&Aではなく、テリオスが最初から強すぎたのである。


「でも戦闘経験くらい積まなきゃいけないよな」


 春と里実は覚悟をテリオスに向けて、武器を再び構えると、


「訓練でも本気で行く!」


 訓練場での戦いが再び火蓋を切った。





入手マテリアルオーブ

火1水13地8風1光0闇0無6雷0


雑魚から取ったマテリアルオーブ32個


地球製ライセンスD

テオリア製ライセンスC


現金56万

テオリアでは1250万9000ゼル


入手鉱石

青いラトグラム鉱石9個

赤いマトリウム鉱石9個

緑のルナテウム鉱石9個


所持アイテム

メントドリンク10本

スピリアルドリンク20本

アブレコドリンク20本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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