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49・高級肉に食欲威力

 春の放ったアズール・リムーバーはザウラ・スピルボルアを倒したが、いまだ健在であった。


「やったか?」


 よくあるフラグを春が立てるが、すでに倒れていないことを知っての一言だった。


「相手みてからフラグ言っても立てないわよ」


 里実の言葉はごもっともだった。相手を仕留めてから言うセリフである。


「さて、遊びはここまで。起きあがるから気を付けてね」


 テリオスの一言で春達は再び戦いの火ぶたが切って落とされた。


「なら、魔力循環、切断術!」


 春はいつものように走り出し、ザウラ・スピルボルアが起き上がったときに片足に向けて魔導剣を当て、魔力による切断力の上がった一撃を当て、片足を切り落とした。


「よし、ならわたしも。行くわよ!」


 里実が魔力弦を引くと魔力の矢が一か所に生成され、濃厚な魔力の矢となる。魔導弓も二回分強化されたため、矢の数も24と増えていた。それは24倍に増えているという事だ。


 無論、春の魔導剣も2回分強化されているため、ザウラ級の魔物にも効果がある。


「喰らいなさい!」


 24の矢がザウラ・スピルボルアに向けて放たれ、すべてが直撃。さらに威力も上がっているため、ザウラ級の魔物は再び転倒される。


「い、威力が桁違いね」


 里実は驚きを言葉で表すが、それを目の前で見た春は矢の恐ろしさを目の前で感じ、恐ろしくなる。


「俺まで殺す気か!!」


 と里実に文句を垂れる。


「し、仕方ないわよ。ここまで威力上がってるなんて知らなかったのよ!」


 里実も魔導弓の威力を知り、指がびくびくと震えていた。


「まぁまぁ喧嘩しない。自分が上げた服は防御特化だから直撃しても感じる威力はデコピンクラスだから安心してよ」


「「それを先に言って!」」


 二人は叫び、テリオスに突っ込む。


「それでも防御特化と知ったからには、ザウラ・スピルボルアと接近戦もいけるってことだよな」


 春は再び魔導剣に魔力を流し込むとザウラ・スピルボルアに斬りかかる。


 魔力を使った斬撃は切れ味が鋭く、ザウラ・スピルボルアを傷つける。さらに里実の魔導弓でダメージを与える。


「このまま行くぜ、ゼロ距――」


 春は魔導剣に魔力を流し込み、この一撃で仕留めると必殺の構えに入ったその時、ザウラ・スピルボルアのウシ柄御足が春の腹部に直撃した。


「くっ、そが!」


(テリオスの服のおかげで助かった!)


 テリオスから貰った服が無ければ致命傷であったことに、心から感謝を示す。


「春くん、防具に頼らず臨機応変に行動してね」


 テリオスの言葉を聞き、首をこくんと曲げると魔導剣を再び握りしめる。


「冷静に切り裂く!」


 春は魔力が流れた魔導剣を振り、ザウラ・スピルボルアに再び傷を入れる。食材としての討伐であるが故に手加減が必要なのだ。


「ほぼ傷なしは難しいよな」


「そうね、魔法だと大半傷まみれになっちゃう」


 二人が悩んでいるとき、ロウは肉球で地を叩きザウラ・スピルボルアに岩をぶつけた。それを見た春は地属性の打撃ならいけると思いつく。


イル・(下級)ランド・()ホール()


 地属性の魔法でありながらイル級の強度を誇る落とし穴が重力に逆らえずザウラ・スピルボルアを落とし、閉じ込めた。


「よし、あとは打撃だけで仕留めないとな」


 春は魔導剣を鞘に納め打撃モードでダメージを当てる。一撃、二撃、三撃、四撃、五撃、普通の打撃ではなかなか倒せないという事を知っている。春は鞘に納めた魔導剣に魔力を流し込み、打撃特化の鞘で殴り始めた。


 一撃、鈍い音が響き渡る。二撃、強い打撃音が響く。三撃、四撃と叩き続ける。


「こいつまだまだ強いな」


 腕が疲れて里実と交代する。


「ならわたしが弓でしばいてあげるわ」


 魔導弓を打撃に変え、鞭のように幾度も叩く。魔導弓に魔力を流し、打撃力を加え、より強くより刺激的にダメージを与え続ける。その仕草はまるでSMプレイのようだった。


「里実って意外とサディストなんだ?」


 春は小声でつぶやく。


「自分もそう思うよ。あんな事されたら色々と大変だよね」


 テリオスも春と同意見だった。あのような行動を受けたらと想像し、首を横に振る。


「まぁ俺たちにそんなことしないよな」


「多分、大丈夫。というか自分がさせないから」


 テリオスの頼もしい言葉に春は感動し、「やっぱテリオスは最高だ!」と誉め言葉を贈る。


 二人の言葉に里実は気付いておらず、魔導弓でしばき続けていた。


「ふと思ったが、叩くより石落とした方が楽だったような」


 春は思いつくと魔法の手順を考え始める。


「イル級で地属性、さらに石で落下、でもザウラ・スピルボルアに一撃で仕留めるには威力が足りないだろ。残りの一つは何を付けるべきか、悩むよな。衝撃のインパクトでもいいけど、連続で撃たないと難しいし、かといってマシンガンみたいに撃つにもインパクトを消さないとダメだろ。ならイル・ランド・ストーン・フォール、この先の一つにリボルバー、は無理か。ストーンよりもメテオ系が一番か。だけどメテオだと宇宙から降り注ぐから想像が難しい」


 春はぶつぶつと魔法の想像をしていた。威力、属性、魔法、効果、追加と順番が決まっているために悩むのは当たり前である。


「そんなに悩むところ? 落とすならフォールが良いけど、地属性じゃなくても良いんだよ」


 とテリオスからヒントを貰う。


「そういえば落とし穴に落とした時に水攻めしてたよな」


 その通りである。属性に拘る必要はなく、あくまで臨機応変。これこそテオリアで生きる人間ならだれもが通り道であった。


「なら、属性は風、イル・エアロ・ブラスト・フォールに追加でインパクト! これならいけるよな」


 春は使用する魔法を決めるとコホンと咳をし、里実に一言。


「SMプレイはそこまでで、次の一撃で仕留めるから退いて!」


「え、解ったわよ。きちんと死止めなさいよ」


 春と里実のしとめるの意味が違うが春は気にせず魔法を唱え始める。


イル・(下級)エアロ・()ブラスト・(突風)フォール・(落下)インパクト(衝撃)


 空中から風のごとく空気の滝がザウラ・スピルボルアめがけて流れ落ち、ザウラ・スピルボルアにイル級の威力の衝撃を叩きつける。直撃するたびに衝撃が連続で与えられ、ザウラ級と言えど耐え切れずこの魔法によりザウラ・スピルボルアは気を失ったが、風の滝が与える衝撃は止む事なくザウラ・スピルボルアを完全に仕留めた。


「いやったあああああああああ! ザウラ級倒したあああああああ!」


 春達のザウラ級討伐は無事、成功に終わった。



入手マテリアルオーブ

火1水13地8風1光0闇0無6雷0


雑魚から取ったマテリアルオーブ30個


地球製ライセンスD

テオリア製ライセンスC


現金56万

テオリアでは1090万9000ゼル


入手鉱石

青いラトグラム鉱石9個

赤いマトリウム鉱石9個

緑のルナテウム鉱石9個


所持アイテム

メントドリンク10本

スピリアルドリンク20本

アブレコドリンク20本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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