表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/52

50・高級肉と高額 次回は14日

 春達はザウラ・スピルボルアを持ち上げ、テリオスの次元収納に入れると、ライド・フォートレス・アルテミア号に乗り込む。


「このあとトライピア王国のギルドに行って任務達成するんだよな」


 春の質問にテリオスはこくりと頷く。


「ザウラ・スピルボルアもほぼ無傷だからシェフも待ってるし、新鮮なうちに届けよう」


 春達はテリオスの運転するライド・フォートレスでトライピア王国、王都に向かう。


「その辺の魔物ってフォートレスでも仕留められるんだよな?」


「そうだね、仕留めよう」


 テリオスの解答に、まってましたと言わんばかりに春は後方にあるトリガーを握り、周囲を見渡す。


「魔物はいるかな~♪」


 獲物を狙う目つきで辺りを探す。


「わたしもやりたい!」


「ガウッ♪」


 春達は窓を見渡し、魔物を探し出す。隅々まで見渡し、入念に。そして久々のゴラマビルを見つけると、春と里実の瞳は獲物に食らいつく狩人のようだった。


「シンキーフ発見! 目標にイル・(下級)エアロ・()ブラスト・(突風)ストリーム(流れる)


 風の魔法がシンキーフを襲い、吹き飛ばす。その威力はアル級ではなくイル級。階級のない魔物にとってこの一撃は即死に等しい威力。


「やりすぎた!?」


 イル級の魔法の威力を春は目の当たりにし、少し申し訳なさそうに頭を下げる。


「とりあえず、マテリアルオーブだけでも回収しよう」


 テリオスはフォートレス・アルテミア号からマテリアル・オーブをロックし回収作業を行う。


 その作業は手慣れたもので、マテリアル・オーブを一つ残らず手元に置いた。


「やっぱりアルテミア号は凄いな。海中でも拾ってたし、テオリアの技術は見習いたいよな」


「そうね、でも地球じゃ作れないし少し残念」


 春と里実はテオリアの技術を褒めつつも周囲を見渡し魔物のレーダーを使い、陸上で探索を始める。


 レーダーで映るのはゴラマビルの群れ五匹。


「レーダー確認、イル・(下級)ファイア・(火炎)グレネイド・(榴弾)バーニング・(燃え盛る)ボム(爆弾)


 イル級の魔法を容赦なくゴラマビルにぶち込むところは関心とも取れる行動だった。


 ゴラマビルに向かっていくイル級魔法は直撃と同時に燃え上がり、連続で爆発を引き起こす。


「イル級魔法使い続けないとウル級到達は難しいんだっけ。なら使い続けるしかない」


 と春は言葉に出す。


 実際はその通りだった。使い続ける事でさらなる高みへと昇り詰める。故により強い魔法を生成することでウル級、エル級、オル級へと道が繋がっていく。


「使い方も考えないと上には上がれないから気を付けてね」


 テリオスにそう言われ、春は笑顔になる。


「解ってるって、でも俺もまだまだだよ。いつかはオル級に上がりたいな」


 春の一言にロウは「クゥーン♪」と鳴き、肉球で太ももをぺちぺち叩く。


「ロウも心配してくれてありがとう。これからも頑張るよ」


 春はロウの頭を撫でて感謝の意を込める。


「そうね、頑張ればウル級、エル級、オル級に到達できるし、創意工夫で行きましょう」


 里実も春の言葉に乗って努力する道を選んだ。


 マテリアルオーブ回収後、春達はフォートレス・アルテミア号でトライピア王国首都に向かう。そして十分後、トライピア王国首都に到着し、春達はフォートレス・アルテミア号から降りると外の空気を吸い出した。


「う~ん、アルテミア号と外の空気は同じ味か」


 春は外のアルテミア号の空気を味わい、外の空気も味わうと背伸びをする。


「フォートレスも部屋があるし、色々と便利だった」


「そうね、迷宮内部でも使えるし、魔物は襲ってこないし、攻撃も可能だし最高ね」


 二人の感想はまさしく乗ったものにしか解らない事である。


「着いたから、フォートレス・アルテミア号を次元収納に入れるね」


 テリオスとロウは降り、次元収納にアルテミア号を収納すると、トライピア王国のギルドに向かっていった。


「ザウラ・スピルボルア、いくらで売れるかな?」


 春の問いにテリオスはう~んと考え、


「最低50万ゼルくらいかな」


 と回答をだす。しかし本当の音は出してみない限り解らないものだ。


「そうよね、50万くらい行かなきゃ割が合わないわよ」


 と里実も頷く。


「すみません、依頼の得物取ってきました」


 春が探索者ギルドに行き、受付嬢に伝えると、テリオスがギルド奥にある広場で次元収納からザウラ・スピルボルア取り出すと、傷の具合を鑑定しが調べ、値段をつけ始めた。


 ザウラ・スピルボルアは王国内でも高級食。通常のスピルボルアとは味も違えば質も違う。熟成された肉なのだ。


「この依頼は有名店のシェフからなので、傷も少なく質も良い。依頼料は50万ゼル以上でしたので上乗せされますね」


 ギルドの鑑定士は質も含んで有名店のシェフを呼び寄せた。転移魔法を使うことで即座に来れるようだ。


「うむ、この程度の傷なら確かに上乗せは確実。この額で支払おう」


 シェフはテリオスにゼルを渡すとザウラ・スピルボルアと共に転移魔法を使いその場からどこかの店へと消えていった。


 そのころ春達はロウと遊んでいる。


「ロウはもふもふだな。というか毛並みもきれいだし、最高!」


「ガウッ♪」


「ロウも人の言葉が解るから本当天才オオカミね」


 春と里実はロウを撫でながら褒めていた。


「でもさ、ロウとはずっと前に合ったことがあるような気がするんだ」


 春の心の奥底にある何かがそう告げているのだろう。ロウを撫でる感触、鳴き声、見た目、どれをとっても何かが覚えているように感じていた。


「それテリオスとロウが地球に来た時のことじゃない? その時は幼かったし、その記憶じゃない?」


 春達は地球でテリオスとロウに会い、色々と教わった。その時の記憶であれば誰しもが納得いく。


「確かにそうだけど、何か引っかかるんだよな」


 春の奥底に潜む記憶は幼い時の記憶に過ぎないのだろう。そこにテリオスが現れ、


「お待たせ、160万ゼルだったよ」


 と高額のゼルを持ってきた。


「160万ゼル!? ザウラ・スピルボルアが!?」


「あれで160万って十匹捕えたら銃7文遊べるじゃない!」


 春達の驚愕も無理はない。一匹でこの額だ。しかし、ザウラ級だからこその額であり、ザウラ未満のスピルボルアではランクが違う。


「とりあえずはゼルも貯まってきたし、買い物しよう♪」


 テリオスの言葉に春達は反応する。


「よし、行くか!」


「賛成!」


「ガウッ!」


 春、里実、ロウ、テリオスはトライピア王国で買い物をすることとなった。

入手マテリアルオーブ

火1水13地8風1光0闇0無6雷0


雑魚から取ったマテリアルオーブ32個


地球製ライセンスD

テオリア製ライセンスC


現金56万

テオリアでは1250万9000ゼル


入手鉱石

青いラトグラム鉱石9個

赤いマトリウム鉱石9個

緑のルナテウム鉱石9個


所持アイテム

メントドリンク10本

スピリアルドリンク20本

アブレコドリンク20本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ