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48・容赦なき戦い


「魔力の通り、か。確かに今までより数倍よくなってるな」


「武器に頼るな、どういう意味かしら?」


「力に過信しすぎるなという意味だよ」


「ガウッ♪」


「そうだな、力に溺れて実力が鈍るからな」


 三人と一匹は王都を回り、必要なものを買いながら、ギルドに行く。


「今回の依頼は何かしら?」


 里実は依頼表を見ながら武器の威力を確かめられる魔物退治を探していた。Cランクに相応しい依頼は数多く、ザウラ級の魔物の中で丁度良いランクの魔物を選ぶ。


「こいつかな。ザウラ・スピルボルア。通常の葉一度倒したこともあるし、十分だろ」


「確かに倒したけど、ザウラ級でしょ、大丈夫?」


 里実の問いにテリオスが答える。


「ザウラ級だからね、簡単にはいかないよ」


 その一言で春の行動は抑制された。確かにザウラ級の戦いとなれば、一筋縄ではいかない。


「なら、弱いやつから倒すか」


 と、諦めかけていたが、テリオスがその手を止めた。


「みんなでやれば大丈夫だよ。自分もロウもいるからね」


 その言葉にパァっと瞳を輝かせる。


「そうだよな、俺たちの連携ならイノシシも倒せるよな!」


 と希望に満ちた表情に変わる。


「よし、行こう! 早く倒そう! 金にしよう!」


 春はハリキリボーイになり、依頼表を持ち、受付に行くと係の方が受け取り任務が開始される。


 ザウラ・スピルボルアの依頼をしたのはこの国一番の料理屋シェフである。ザウラ・スピルボルアはこの料理屋の一番人気メニューであり、捕獲難易度もやや高い。


「よし、行くか!」


「はいはい、張り切らないの」


 里実のツッコミにテリオスとロウは笑う。


「張り切ってもザウラ・スピルボルアは倒せないよ」


「ガウッ!」


 二人の声で春は俄然やる気をだし、ギルドを出ると、王都から外へと歩く。


「魔力回復薬の準備していくよ」


「おう、そうだな」


 テリオスの後を追うように春達はついて行くと、今までとは比較にならない薬局を目にする。販売している大きさならコンビニクラスだろう。


「薬局、コンビニ、マーケット、どっちだ!?」


 その大きさに春は驚愕の表情を浮かべる。それも無理もない。後方には薬製造の口上が存在しているのだ。


「まぁ、異世界ですし、こうなることくらいわかっていたわよ」


 里実は悟りを開いたように驚かない事にしたようだ。


「中に入って色々買おう。薬代なら自分が出すよ」


 その言葉を聞くと春達はパァと明るく瞳を輝かせ、薬局内に入場し、色々な薬を見つめる。


 販売しているのは回復塗り薬、美容薬、栄養ドリンク、髭剃りから地球と似た商品が並んでいたが、質はテオリアのほうが上だった。


 特に人気があるのは美味しい回復薬だった。子供用だが、美味しく飲めることで人気があり、瓶も可愛く作られている。


「この瓶可愛い♪ お土産に持って帰れないかしら?」


 里実の言葉にテリオスが一言「可能」と答えると、里実はカゴに入れた。


 春は地図のコーナーにより、世界地図を見ていた。


「この地図、見覚えがあるんだよな」


 何かが心に引っかかる感覚を春は不思議に思っていた。たった一枚の世界地図。昔見たことがあるのだろう。


「なら買おうよ」


 そうテリオスが答え、カゴに入れる。


「あとは、スピリアルドリンク(魔力回復薬)13個、アブレコドリンク(状態異常回復薬)14個」


 テリオスは回復薬関連をカゴに入れて、薬局をぐるりと回った。


「そういえば、ロウ入れても大丈夫なのか?」


 素朴な疑問で誰もが思う疑問でもある。


「ここの商品は全て密封されてるから大丈夫。ロウも一員だからね」


 と一言で終わらせる。


「やっぱテオリアって地球と違ってパーティーなら大丈夫なんだな」


 地球との違いを改めて実感するとロウを抱きしめた。


「いつもありがとう。ロウのおかげで毎回助かってるからな」


 春は手でロウの頭をなでると床に離し、ロウは嬉しそうに尻尾を振る。


「クゥ~ン♪」


 と可愛い声で鳴く。


「さて、レジに行くけど、もういいよね?」


「俺はもういいぜ」


「わたしもいいよ」


 テリオスはレジで会計を済ませると、春達を連れて外に出る。


「これで準備万端だな」


「ガウッ♪」


 春の言葉にロウは吠える。


「なら、料理人の依頼、ザウラ・スピルボルア討伐及び運び任務開始!」


 と王都内で大きく叫び、周りがクスクスと笑い出すが春はその笑いに動じず王都から外へと向かうことにした。


 外までは10分で到着し、テリオスによってライド・フォートレス・アルテミア号を呼び、春と里実とテリオスとロウは乗り込み、森林に向けて出発。


 約10分の距離を移動すると、森林にたどり着く。春達はライド・フォートレスから降りて周囲を見渡す。森林の奥深くは暗く、不気味な気配が漂っていた。


「ここに、ザウラ・スピルボルアが居るんだよな」


 春でもその気配に気づいていた。というよりも、殺気を感じて魔導剣を鞘から抜き出す。里実も魔導弓を構え、戦闘態勢を取る。


 テリオスはライド・フォートレスを収納し、魔導杖を構える。ロウはあくびをしながら三人を見守る。


「なら、あいさつ代わりに一撃、撃ち込むか」


 春は魔導剣を構え、アズール・リムーバーの態勢を取った。


「春くん、森林ごと斬る気!?」


 テリオスは吃驚しつつも表情は笑っていた。


「やはりここは魔法で行くか」


 春は構えを変えた。


イル・(下級)ウォーター・()バレット・(魔力弾)ラージ・(巨大)ストリーム(流動)


 春の手から放たれた巨大な水の弾丸は森林に当たるも流れを止めず進んでいく。水の動きは直線だが、ザウラ・スピルボルアの位置を特定するにはやりすぎと言ってもいいくらいの容赦ない攻撃だった。


「よし、撃破か!」


 春の言葉に、


「やりすぎよ!」


 と突っ込む里実。


「まぁ、ザウラ・スピルボルアが自ら来るから戦闘準備開始だよ」


 テリオスの一言で二人は戦闘に切り替える。ザウラ・スピルボルアは木々を倒し、突進してきた。とてもデカく、とても太く、とても逞しい体型だ。


「今までのザウラとは一味違うな」


「それは大陸だから強くなってるんでしょ」


「どこでも同じだよ。ただ、ご馳走になるのは間違いないよ」


 テリオスの言葉で春達は殺る気が増加し、戦闘意識が高くなる。


「なら行くぜ! アズール・リムーバー!」


 圧縮した魔力を一振りのもと、剣刃として飛ばすと蒼穹を穿つ一撃がザウラ・スピルボルアの体を突き飛ばし、体を反転させた。



入手マテリアルオーブ

火1水13地8風1光0闇0無6雷0


雑魚から取ったマテリアルオーブ30個


地球製ライセンスD

テオリア製ライセンスC


現金56万

テオリアでは1090万9000ゼル


入手鉱石

青いラトグラム鉱石9個

赤いマトリウム鉱石9個

緑のルナテウム鉱石9個


所持アイテム

メントドリンク10本

スピリアルドリンク20本

アブレコドリンク20本

パナシアスドリンク10本

リジェネスドリンク10本


乗り物

ライド・フォートレス・アルテミア号

6人乗りの魔巧ビークル

水陸空の移動が可能なマシンでBランク以上の探索者しか購入できない

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