解雇の後
「それは、今すぐに決めないと駄目ですか?」
「あぁ。勿論だ。今すぐにでもアズミを解雇したい」
「解雇したらアズミの無事は保証してくれるのですか?」
「それは保証できない。組織への恨みが凄いだろうからな。処分する必要がある」
「……」
「万が一逃げたとしても、組織で全力を挙げて殺しにいくだろう」
「うっ……」
「アヒンを吸ってないんだろ? じゃあ決められるはずだよな?」
「仕方ない。一週間待ってやろう。それで、考えてきてくれ。とりあえず今週のアヒンは、無しとする」
「……」
ノリは黙っていた
私、解雇されるの?
私はそう思った
そして、ノリが帰っていった
「アズミ……ノリがアヒンを吸っているかどうかはっきりしたいだろ? さっきのは嘘だ。ノリがどっちを選んでもお前を解雇するなんてないから安心しろ。しっかりと働け」
「信じられるか!!」
「わかった! 落ち着け! 仮にノリの判断でお前を解雇したら、俺が死ぬ呪いをかける。それでいいか?」
「えっ? そんな呪い?」
「あぁ。勿論だ。チャームに来て貰った。チャーム、入れ!」
「はいっ!」
そこには懐かしい顔があった
「チャームさん……お久しぶりです」
私は涙目になっていた
「あぁ。久しぶりだな。アルソの件は残念だったな。まあ、アルソ組はあの後オズをリーダーとしてうまくやっていってるから気にするな」
「おい、チャーム雑談が多すぎだ。早くしろ」
「はい。わかりました。ハンゾー様がノリの判断でアズミを解雇する事があれば、ハンゾー様の命が尽きる呪いですね? 解雇しなかった場合はどうしますか? 短期間でも死の呪いをかけるという事はそれほど強大な力を手にする事ができますが」
「そうだな……不老不死なんかどうだ?」
「それは、リスクが少なすぎて不可能です」
「では、いつでもノリの心臓を止める事ができる能力ってのはどうだ?」
「わかりました」
「よくないよ!」
私は叫んだ!
「よくないのか? じゃあ、この呪いはかけなくてもいいのか?」
「うん! そんな能力絶対にダメ!」
「承知した。わがままな部下を持つと大変だ。」
ハンゾーはニヤリと不敵な笑いを浮かべている




