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スパイ

そして、次の週ノリがやってきた


その顔は、何か切迫したような顔だった


「やあ、ノリの気分はどうだ?」


「はあはあ……ハンゾー……アヒンをくれ……」


「おっと……アズミはいいのか?」


「もう、俺はアヒンがないとダメなんだ! はあはあ……アズミには申し訳ないけど、アヒンをくれ……」


「はははははは……これは面白いなぁ。いいぞ! ほら、アヒンだ! 吸え!」


ハンゾーは貪るようにアヒンを吸った


「実はな……アズミは殺される事を知って逃げたんだ。お前が決定を渋ってる間にな。これはお前の責任だ! わかってるよな。アヒンをもっと欲しいのならアズミを見かけたら殺せ!」


ハンゾーはそんな事を言った酷い……酷すぎる


「わかりました。俺がアズミを殺してハンゾー様の元に持ってきます!」


「いいぞ。ノリ! よくわかってるじゃないか。よろしく頼むぞ!」


そして、ノリは帰っていった


私は、ノリに声をかけたかったが護衛隊の同僚達に止められた


「おい! アズミ! そういう事だ。よかったな。友人と殺しあいができるぞ」


「ふざけるなよ!」


私は、ハンゾーに掴みかかろうとしたが、護衛隊に止められた


「今回の件も、そもそも仕事でミスをしたお前が悪い」


「くっ……」


「お前に仕事がある。スパイの仕事だ」


「スパイ?」


「そうだ。ダイチって男の信用を勝ち取ってもらいたい。」


「それは誰なの?」


「確か、Fランク冒険者だ」


「なんで、私がFランク冒険者の信用を?」


「それは、今は必要ない。とにかくお前はそいつの信用を勝ち取れ!」


「嫌だと言ったら?」


「お前には消えてもらう」


「私が、裏切るかもしれないよ」


「お前に呪いがかかってる以上大丈夫だ。裏切ったらその瞬間おまえは爆発する」


私は、その依頼を聞くしかなかった。仮に歯向かったら死より恐ろしい事が待ってるかもしれない。そんな気がした。


「そのダイチって冒険者はどこにいるの?」


「いま、ミスズ町からミナト町に向かってるところだ。そこで合流して仲間になれ」


「わかりました。やらせていただきます」


「あぁ。いい忘れていたけど、バソニの社員には『アズミはバソニを辞めて、逃げた』って言っている。見つかり次第お前の命は狙われるだろう。別に、バソニの社員を返り討ちにしても良いぞ。その方がスパイとしての信用度は上がる」


「本当、性格わるいな」


「あぁ。勿論だ。そうじゃなきゃこんな会社のトップはできないさ。健闘を祈るぞアズミ」


そして、私はダイチが向かっているミナト町近郊に向かう事にした。


この話の続きは、『魔王の婚活』で描写されている通りだ。私はこの時にダイチに出会った事によりこの救いのない運命から逃れる事ができた。


私の話はこれでおしまい。


また、『魔王の婚活』で会いましょう。


『冒険者アズミの恋物語』完

皆様ご愛読ありがとうございました。


アズミの物語は、まだまだ続きます。是非、『魔王の婚活』で続きを見てあげてください。

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