ノリ組
それから、私はハンゾーの直属の護衛隊として働いた。
かなり嫌だったけど給料だけは凄く良かった。
また、ノリはノリ組という組を作る事を許された。メンバーは自身でスカウトするらしい。カエデもスカウトしたみたいだけど、断られたらしい。
週一で、ノリはハンゾーに報告にくる
「ノリ、お前の評判はよく聞いてるぞ。今日は、褒美をやろう。これだ」
それは、あのアヒンがはいった小袋だ。
ちょっと待て! そんな物をノリに渡すな!
「ありがとうございます。でも、これはいただけません。アズミは無事ですか?」
「そうか……。まあ、売れば金になる。とっておけ。あぁ。アズミは勿論無事だ。よく働いてくれる」
「そういう事ならいただいておきます。アズミが無事でよかったです」
「じゃあ、今週の報告ありがとう。帰っていいぞ」
「はい。わかりました」
そして、ノリは帰った
「おい。アズミ……聞いていたんだろ? ノリはアヒンを売ると思うか? それとも吸うと思うか? 楽しみだな」
「私は、吸わないと思います」
「おお。そうか。そうだな。アズミがこんなに頑張ってるもんな。ノリにアヒンを無理矢理吸わせない為に。吸うわけがないよな。はははは。変なことを聞いてすまなかった」
それから、ハンゾーは毎回ノリにアヒンを渡すようになった
私は何か嫌な予感しかしなかった
ノリがアヒンを吸うわけないと思っているけど、心の奥でどうにも信じきれていない部分があった
そして、ある日私は大きな失敗をしてしまった。でも、何故かハンゾーからお咎めがなかった
そして、その週のノリが来る日に
「ノリ……実はアズミが仕事で大きな失敗をしたんだ。アズミには全科がある。もうこれ以上組織に置いておくわけにはいかない」
「どういう事ですか?」
「さっき言った通りだ。ただし、一つだけ助かる方法がある」
「それは、何ですか?」
「実は、お前に毎週送ってるアヒンはアズミの給料から少しだけ融通しているものなんだよ。つまり、人件費だ。アズミをこのまま働かせるには、ちょっと厳しくてな。お前にこれから先アヒンを渡さなくてもいいのであれば、アズミには引き続き働いて貰おうと思う。どうだ?」




