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追手

「おい! ノリとアズミ! ここから逃げろ! 二人とも殺されるぞ!」


私はどうしたらいいかわからなかった


「俺は逃げない。必ずアズミを守ってみせます。だから、行かせてください!」


「本当にお前にアズミを守れるのか? ノリ!?」


「あぁ。絶対に守る」


「勝手にしろ! どちらにしろ直ぐに遣いが来る。奴らは、私達に考える時間をそんなに与えてくれない。逃げたかったら今すぐ二人で逃げろ」


「逃げたら、このアルソ組はどうなるんだよ!」


「そんなこと、お前が心配するんじゃねぇ!」


私とノリはこのまま待つと思っていた。私は、もうバーサーカーモードの影響で身体が動かない。このままノリに任せるしかない。


その時、ノリの背後にアルソさんが手刀を入れた。そして、ノリが気絶した


「スマン! やっぱり逃げるぞ!」


アルソさんはそう言い残し、ノリを担いだ。


「アズミ、お前も逃げるぞ!」


「えっ?」


私はそのままアルソさんに担がれた


アルソさんは、そのまま私達を担いで走る


すると、後ろから追手がやってきた


「チッ! もう来やがったか!」


「アルソー! 逃げるな! そのアズミという女を寄越せ!」


「どうして、そんなにもお前達はアズミを欲しがるんだ?」


「反乱分子だからだ! 粛清しなければならない」


「えっ? 奴は私には楯突いただけだ! 私が許す。それじゃあ駄目なのか?」


「駄目だ! それが上の命令だ。」


「ほんと、お前らの上は考えてる事がわからねぇな」


「ガルルルルル!! 」


何やら野性的な声が聞こえてきた


「げっ!? まじかよ?」


アルソさんがかなり焦ってる


「なっ……これは赤目の獣人! 俺は逃げさせてもらうぜ!」


どうやら、赤目の獣人が現れたらしい


「これはやべぇな……3体も居るじゃねぇか……逃げても追手が待ち構えてるし……かといってこれを使っても、恐らく待ち伏せされてるだろうな……やるしかないか!」


アルソさんは、魔方陣を書いた紙を眺めていた


そして、アルソさんは私とノリを降ろして赤目の獣人との闘いを始めた


3体1だ部が悪すぎる。


赤目の獣人は一体でもSランク冒険者ではないと討伐できないと言われている。


アルソさんは、一方的に攻撃されている。


私には赤目の獣人の動きを目で追うことができない


「お前ら、狙いは私だな。明らかにノリやアズミに攻撃を加えないし逃げた追手にも興味を示さない。誰の差し金だ!」


「がるるるるるる」


「なるほどな。やっと点と点が繋がった。私達はあいつの掌で踊らされていたのか……ぐはっ!」


どういうこと? アルソさんは何に気付いたの?


「おい! アズミ……ノリを担いで逃げろ。私は後から追い付く……」


「アルソさん! 無理です! 動けないです!」


「無理じゃねぇ!! お前なら動ける。そうじゃないのか? イメージしたら何でもできるんじゃないのか? アズミ!」


「動けっ! 身体! 動けー!!!!」


私は叫んだ


その間にアルソさんはどんどん、赤目の獣人に攻撃を加えられていった……

みなさん、ハッピーバレンタイン


いつもなら、おまけで物語の続きのようにオマケをいれていましたが今回は、さすがにバレンタインの雰囲気を入れられませんでした。申し訳ございません。


今回のおまけは、アルソさんがチョコレートを作る話を書いてみました。


はじまり、はじまり


「アルソさん、何作ってるんですか?」


私は、未だ夕食時期ではないのに台所に向かうアルソさんに話しかけた


「あぁ。これか? チョコレートって食べ物だ。西の民の商人から買ってきた」


「なんですか? それ? 聞いたことないです」


「まあ、食べてからのお楽しみだ。びっくりするぜ」


アルソさんが調理している料理は真っ黒で禍々しい。本当に美味しいか疑わしい。


私は、アルソさんを信じて調理場から離れて待つことにした。


「カエデはチョコレートって知ってる?」


「あっ。聞いたことある。茶色で四角くて小さく割って食べる食べ物だよ。甘くて美味しいよ」


なるほど。それは楽しみだ。


そして、いざアルソさんが作ったチョコレートが御披露目になった


「ジャーン!」


これは……白くて丸くて……なんか豆が入ってる……あれっ? カエデの言っていたのと違う。


「おいしそうでしょ? アズミはチョコレート知らなかったんだよね? 一つ食べてみて?」


「アルソさん、知らないからって嘘をつくのは辞めてください。わたし、カエデから聞いてます。チョコーレートは茶色で四角で割って食べる物だって。何を食べさせようとしているのですか?」


「ははは……面白いな。そうだな……アズミは物事って多面で存在する事を知ってるかい?」


「どういうことですか?」


「例えば、ある一つの事に関して二人が全く違う事を言っていたとする。それは、どちらかが間違っているとおもうか?」


「そりゃそうです。だって、全く違う事を言ってるんですよね? どちらかが間違ってるに決まってます」


「実はどっちも正解を言ってるって事もあるんだよ。視点が違えば同じ物でも違って見えるってことなんだよ」


「それはどういうことですか?」


「例えば、アズミの矢は棒状に見えるよね?」


「もちろん!」


「じゃあ、矢を向けられた人からはどう見える?」


そう言ってアルソさんは私に矢を向けてきた


「円……です」


「そうだね。つまり、どこから見るのか? によって全然違ってみえてくる」


「じゃあ、チョコレートも」


「そう。チョコレートというものの認識としてはカエデが言った認識がただしい。でも、チョコレートはどんな形でもなることができるしらミルクを混ぜれば白くなる。それで、色んなチョコレートの形態が産まれた。それでーー」


「アルソさん! どの方向から見てもチョコレートは白いし丸いです!」


「うーん……そうだな……」


私の一言でアルソさんの説明は終わった


結局、目の前の食べ物はチョコレートらしい。よくわからなかったけど、甘くておいしかった

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