バーサーカーモード
声の主は、ノリだった
「アズミ、それはやめろ! 俺のようになりたいのか?」
そう。ノリは過去にアヒンを吸った事がある。
その後、ノリはアヒンを吸わない為に苦しんでいる。
何度もアルソさんにアヒンを購入させてくれと頼み込んでいた。毎回のように断られていたけど、見ていて可哀想だった。
たったの一回。それを吸っただけで抜け出せなくなる。そんな恐ろしいものがアヒンだ。
そのノリがアヒンの使用を止めようとしている。
「アズミ、理由はわからないどバーサーカーモードになりたいのなら、私を頼って!」
「カエデっ!?」
カエデもやってきた
「私ね、あの事件が起きてから同じような事が起きないようにこの魔法だけは必死に覚えたの『バーサク!』」
私は、カエデのその魔法で身体が熱くなった。
脳が熱い……
これが、バーサーカーモード……か……
私は、アルソさんより強い。強い……そう思い込む
「ちっ。やばいな。これは私も本気でかからないと本当にやばいかもな」
『破壊の矢』
私は、一息つく間に矢を放った
『蛇睨み!』
アルソさんの蛇睨みが炸裂する。この技は見たことがある。私の矢を失速させてくる技だ。
でも、今の私には効かない。今の私はアルソさんよりも強いんだからっ!!
すると、矢が失速して落ちた
「なん……で……?」
「どうした? ただのバーサーカーモードで私に勝てると思ったのか? もっと来いよ! 格の違いを見せてやるよ!」
この後、私は何度も矢を放った。
しかし、私の矢がアルソさんに届くことは無かった。
「終わりね。アズミ。私に無意味な闘いを挑んだ罰はどうしようか……」
もう力が入らない。
私がハルオさんや、アーノルドさんから聞いた話は何だっんだろう……あの話は嘘だったの?
その時、アルソさんが持っていた紙から声が聞こえてきた
『おい! アルソ! さっきの闘いを見ていたぞ! そのアズミという女、上司に盾をつくなんてけしからん! 私が直々に処分する!』
「ハンゾー様、それはちょっと……アズミは大切な仲間です!」
『しかし、貴様だってこんな反抗的な部下は不要だろ? そうだろ? 私に寄越せ!』
「それは……」
『決まりだな……今、遣いを向かわせる』
「おい! アズミをどうするつもりだ!」
ノリが叫んだ
『どうにもしないさ。そうだ。心配ならお前も一緒に来い! いいだろ? アルソ!』
「ダメだ! 絶対にダメだ!」
「アルソさん、行かせてください。アズミは必ず守ってみせます」
「ノリ……わかった! ノリも一緒に向かわせる。だからアズミの命は……」
『あぁ。わかった。じゃあ、遣いが来るまで二人を逃がすんじゃないぞ。アルソ』
「は……はい」
そして、紙からの声は聞こえなくなった
ノリは、あの後アヒンの禁断症状に耐えながら日々を過ごしていました。
それを乗り越えられたのも、アルソさんのお陰です。




