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思う事

私は、ハルオさんとアーノルドの話を聞いて、一つ思うことがあった。それはーー


「私は思い込む事によって、その思い込みが現実になるってこと」


私はそう語る


「なるほどな。確かにそうかもしれない。なあ、アズミ……思いに力って有ると思うか?」


アルソさんは、私に尋ねた


「うーん。わからないけど、私の力がそれだとしたらあるのだと思う」


「じゃあ、どんな人にもその思いの力ってあると思うか?」


「うーん。わからない。でも、病気とかも気持ち次第で治るってのは聞いたことある」


「私は、全ての事象は思い一つで変わると思っている」


「じゃあ、死んだ人は生き返るの?」


「他人の自由に関しては干渉できない」


「そっかー。例えば、私が『アルソさんよりも強い』って思ったら強くなれるの?」


「あぁ。勿論だ。実は誰でもそれは出来る。時の流れというのは、連続じゃない。一瞬一瞬の思考が作る現実の繋ぎあわせだ。だから、先に思考が来てその思考を元に一コマの現実が作られる」


「ん?」


よくわからなかった


「まだわからなくてもいい。アズミならいずれ分かることだから。じゃあ、その力を使って私の魔力シールドを破れる?」


「今は未だ無理。そんな力を使いこなせない。だけど、これは確信している」


「なんだ?」


「この前、アジトが壊れてアルソさんの足が無くなった原因は私でしょ? 私の力でアルソさんの足を潰したんでしょ?」


「まあ、それは答えられないな。私の魔力シールドを破る事が出来たら教えてやるよ。どうせ、その力を使う宛てがあるから、私にその話をしたんだろ?」


当てられてしまった。そう。私には宛がある。


それは、以前アルソさんが私に掛けた魔法だ。無理矢理バーサーカーモードになる魔法。


私は、その魔法を覚えていない。でも、魔法以外でバーサーカーモードになる事はできる


私は、胸元から小さな袋を取り出した


「ほう……アズミはそんな物に頼るだな。いいぞ。使っちまえ!」


そう。この粉はあの日の惨劇を産んだ粉だ。アヒンって言うらしい。


吸うと快楽を得る事ができる。一度でも吸ってしまうと辞めるにはかなりの労力が必要になる


正直、こんな物を使いたいとは思えない。しかし、背に腹は変えられない。私は何としてでもアルソさんを打ち負かし、真実を知る必要がある。


今がその絶好のタイミングだ。


「どうした? 怖じ気付いたか?」


アルソさんが聞いてくる


「いや、そんな事はない。私は、これを吸ってバーサーカーモードになる」


その時、声が聞こえてきた


「アズミー!! バカな真似は辞めろー!」

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