初仕事
そのまま冒険者ギルドに疑問を持ったまま半年が過ぎた
「おめでとう! 免許皆伝です」
チュニさんは私達3人の演技力を認めてくれた
「チュニさんありがとうございました」
「いえいえ。あなた達の努力があってこそよ! これからのお仕事も頑張ってね」
「はい!」
「おお! チュニ! 例の3人は無事演技できるようになったか?」
「勿論よ。完璧だわ」
「 まあ、チュニが言うのなら大丈夫か。君達に仕事を頼みたい」
「どんな仕事ですか?」
「護衛だ。客は冒険者ギルドに目をつけられている。彼が犯行を行い、自宅に戻る迄の間護衛してほしい」
「わかりました。どんな犯罪かは……聞かない方がいいですよね」
「あぁ。当たり前だ! じゃあ、今回は私も参加する。着いてこい!」
「はい!」
そして、私達はアルソさんに着いていった
そして、タカナ町郊外の場所に人が居た
年配の男の人で何か見覚えのある顔だった。でも、似たような顔の人なんてたくさん居る。そんな感じの何処にでもいるような顔の人だった
そして、大きな荷車に空の麻袋を載せて曳いている
「アルソ組の皆さんですか?」
「そうです」
「いつも、アルソ組の皆様にはお世話になっています。今日もよろしくお願いします」
彼は、私達が毎回変装していることを知らないので毎回初対面だと思っている
「あぁ。勿論さ! 今日もハルオ様。あなたをお護り致します」
アルソさんは丁寧に挨拶をした
そして、ハルオさんと一緒にクロム町へ歩いていった
「タカナ町では足がつきやすいですからね。クロム町が丁度いいんですよ」
そして、私達はクロム町に着いた。
そういえばしばらくクロム町には行っていなかった。引っ越し前も直ぐにアジトに戻っていたので、まじまじとクロム町を散策することはなかった
「では、皆さん今日もお願いします。子供が居たら教えてください。なるべく年齢が低い方がいいです」
いま、ハルオさんは凄い事を言った
「了解した」
アルソさんは、そう言い子供を探した
「ほら、お前達も早く探せ」
「はっ……はい……」
周りを見渡せばちらほらと人が居る
「おい! 子供を探しながらハルオさんからは目を離すなよ! あくまでも私達の任務は護衛だ!」
アルソさんは小声で私達にそう言った
「そして、暫く目を皿のようにして探しても子供の姿はなかった」
「じゃあ、次の町に行こうか」
ハルオさんはそう言った
その直後、明らかにハルオさんに注目している男が居た
アルソさんも気付いていた
「はーあ。今日は何だか気分がよくないなぁ」
アルソさんは急に大きな独り言を言った
そして、よろめきながら歩きその怪しい男の元に倒れこんだ
「ごめんなさい。ちょっと、体調悪くて」
男は当然アルソさんを支える
その瞬間、男の視線は一瞬アルソさんの胸元に向いた
と、思うとハルオさんの姿は何処にも見えなかった
勿論、男は焦る
「あっ……大丈夫ですか? 家に帰って安静にしてください」
「あの……私の家まで送ってくれないですか?」
「ごめんなさい。今、急いでるんだ。大事なお仕事中なんだよ」
「それはごめんなさい。お仕事頑張ってください。私は、頑張って家に帰ります」
アルソさんはそう言い、男の元を離れてヨロヨロと歩き出した
「俺が送っていってやるよ」
ノリがアルソさんに、そう言って
「ノリに支えられながらアルソさんは歩いていった」
男は、血相を変えてどこかへ走り去って行った
ようやくここまで来ました。
アルソ組を警備関連の組にしたのはこの話を書くためです。




