冒険者の墓
次の日、私達はアジトに帰ることにした。
これから10時間も歩くことになる。
すると、カエデが
「走ろう」
そう言った。
「えっ?」
「冒険者ギルドに負けたくない。だから私は走る!」
「わかったよ。カエデには負けたよ。走ろう」
そして、私達は走ったーー
ーー10分しかもたなかった
「ぜぇ……ぜぇ……これくらいの事で負けるもんか……ヤエ! 私はつよくなるんだ!」
<バタッ>
カエデが倒れた
「この疲れのままカエデを担いで歩けない。少し休憩しよう」
ノリがそう言った
私達は休憩した。火を囲ってお弁当を食べる
ホテルで貰った鰻丼だ。また、さくら町名物のさくら餅ももらった。
「なあ、アズミはどう思う?」
「冒険者ギルドのこと?」
「まあ、それもあるけどユージは本当に死んだと思う?」
「どういうこと?」
「冒険者ギルドは、かたくなにユージの死体を見せてくれなかった。俺、聞いたことあるけど冒険者の死体って必ず冒険者ギルドが回収するんだよ」
「そういえば、トミオという私の育ての親が死んだ時、遺体を見せて貰えなかった。というか、既に処理したと言われたような気がする」
「やっぱり……? それで、本部の近くにある『冒険者の墓』に埋葬される」
「うん。冒険者の墓は聞いたことある」
「どうして遺族の元に返してあげないのか不思議に思わない?」
「うーん。私にはよくわからない」
「実は生きていているんじゃないかな? って俺は思う」
「生きてる人間を死んだとして、何をするの?」
「それは俺にもわからない。でも、冒険者ギルドの死者の扱いがどうも不自然なし気がして」
「考えすぎじゃない? でも、ユージが生きているという希望があるのなら、私もその説を信じたい!」
「あぁ。だから俺はSランクまでのしあがって、冒険者の墓に本当に冒険者の死体が埋葬されているか調べてやる!」
「うん! 私の方が先にSランクになって調べちゃうかもね」
「その時は結果を教えてくれよな」
そんな話をしてたらカエデの意識が戻った
「カエデ! 具体はどうだ?」
「なんとか大丈夫だよ。はぁ……倒れたら急に熱が冷めちゃった。本当に冒険者ギルド辞めて良かったのかな? 私……?」
「何言ってるんだよ! カエデ! カエデは冒険者ギルドに復讐するって決めたんだろ? 俺は応援するぜ」
「ありがとう。ノリ。私、頑張る」
そう言って三人はアジトに向かって走り出した




