恨む者
暫くしたらノリの目が覚めた
「あっ。カエデ……アズミ……あれっ? 試験はどうなった? ユージは?」
そう。絶対に聞かれると思った
「その……試験は……」
「あの後、ノリのお陰でね岩は割れたよ!」
カエデノリに答えた
「よかった! カエデ、どうしたんだ? 泣いたのか?」
「な……泣いてない……」
「何があったんだ?」
「何もないわよ」
「試験はどうなったんだ?」
「試験は落ちた……」
「だから泣いてるのか? そんなの気にするなよ。岩は割れたんだ。俺たちは確実に成長している。来年頑張ろうぜ」
言えない……ユージが死んだなんて言えない
試験失格になったなんて言えない……
身を挺して怪しい薬を飲んだノリに対してこな悲惨な結果を言えるわけがない
「ノリ……」
なんだよアズミ
「えっと……」
私は涙がボロボロと流れていた
「どうしたんだよ? 急に泣いて……」
「ユージが……ユージが……」
「ユージがどうしたんだ?」
カエデもまた涙を浮かべていた
2人してうわんうわん号泣している
「もしかして、死んだのか?」
「「うわぁぁあーんん!!」」
「誰にやられたんだ? 試験中にやられたのか? 俺が仇を討ってやる!」
「冒険者ギルドに事情を聞かれて……ぐすん……自分から爆発する覚悟で……うわぁぁぁん」
「あの呪いか……くそっ! 変な呪いをかけやがって!」
「冒険者ギルドはそれをユージから聞いていたにも関わらず無理矢理聞いたの……」
今回のユージの死の原因は冒険者なのかバソニなのか……私にはわからなかった
「なるほどな。個人じゃないのか。誰か悪かったのか? これじゃあわからないな」
「冒険者ギルドが悪いのよ! こんなギルド辞めてやる!」
カエデは、冒険者ギルドに対して怒りを感じている
私だってそうだ。
「そんなに冒険者ギルドが憎いのか? カエデは?」
「そう! ユージの死体すら見せずに『既に処分したから』の一点張り。最後に顔だけでも見たいのに……」
「でも、爆発したんじゃ顔もあるのかどうなのか……」
「それでもいいの……ユージ……ユージ……」
その後、ノリが立って歩けるようになるとカエデはサクラ町の冒険者ギルドにて、冒険者ギルドを脱退した。
しかし、バソニは続けていくらしい。理由は、冒険者ギルドへの復讐だと言っていた
冒険者ギルドを去る時にカエデはヤエさんに
「お前のせいでユージは死んだ! 私はお前を絶対に許さない!」
と暴言を吐いて去った
時刻は夜になって、試験は終わったらしい。アザリのパーティーは無事に合格したと聞いた。




