冒険者ギルドとは何なの?
私とカエデは必死に願った。
ユージの無事を
ユージはどうなってしまうだろうか?
そのような不安で心が潰れてしまいそうになる。
さっきよりも時間の流れが伸びる。絶望という言葉が一番ふさわしい状況だ。
また、私達の安全もどうなるのか危うい。それは、バソニのアルソ組であるということだ。
冒険者ギルドからすると私達は敵? なのか……?
敵だろう。冒険者ギルドは人類が魔族に怯えて暮らさなくてもいいように結成された。
しかし、今は魔族だけに限らず暮らしの平穏を脅かす者を取り締まるようになった。その対象として私達は敵として見なされている。
それは理解できる。でも、本来の目的からズレていないか? と私は疑問に思っていた。
視界の端で女神様の姿が通りすぎた。せっかくサクラ町に来てたんだから、そりゃ昇進試験も見ていくよね。でも、今は声をかけるような気分じゃない。
「すまん、お前達。ユージの言っている事は本当だった。『どうせ爆発しないだろ』と思ってた私を許してくれ。大切な仲間を奪った私を許してくれ」
ヤエさんが戻ってきた。
「で、ユージはどうなったの?」
カエデが泣きながら聞く。
カエデが一番辛いだろう……ユージの事を好きだったみたいだし
「木っ端微塵になったよ……あんな姿の仲間を見るのは辛いだろうから私達で処分させてもらったよ」
「ユージに会わせて!!」
カエデが泣きじゃくる
「それは出来ない……もう処分してしまった。すまん……」
「どうして……? どうしてなの……?」
カエデの悲痛な叫びが痛々しい
「どうして、冒険者ギルドは魔族を倒す為に結成されたのに、こうして呪いにかけられた可哀想な同士の命を奪うようなことをするの?」
私は、さっきまで抱いていた疑問に少し脚色して聞いてみた。多少演技には自信がある。これくらい脚色してもボロはでない。
「本当にそれはすまないと思っている……ごめん。私にもどうすることもできない。」
「ノリはどうなったの? ノリの所に案内して」
「あぁ。そうだな。来い! こっちだ!」
私達なヤエさんに着いていくとノリの姿があった。
ベッドで寝ている。気持ち良さそうな顔をしていた。
「きっと、ノリは私達が一次試験を突破したと思ってるんだね」
「うっ……うん……」
カエデはなんというか目が虚ろだった
「じゃあ、私はまだ試験の続きが残っているからここで患者を看ていてくれ」
そういって、ヤエさんは行ってしまった
どうして、こんな事になっちゃったんだろう。アルソさんにどう言おう……
まあ、不毛な世の中ですよね。何が悪いんでしょうね?




