女神様の洗礼
女神様は、ユージの額に手を当てる
「目を瞑って……そう……そして、身体中に魔力が流れるイメージ……あなたの腕の部分……ここに魔力の流れが停滞している所がある……ここがスッと流れるようなイメージをする」
ユージは女神様に言われるがままにイメージをしている
「ここも流れる……そこも……」
女神様はそう言いながらユージの身体の各所に隅々にまで魔力が流れるイメージを伝えていく。
「はい。終わりです。もう、目を開けてもいいわよ」
「あれっ!? 身体が軽い!」
「そうなの。軽いでしょ? 人間は元々魔力が流れにくい身体がの構造になっているの。私にはその流れが見えるわ。そして、その流れをあなたの意思と私の力で流れやすい身体にしているの」
私は記憶がある時から冒険者だったからこの感覚は覚えていない。しかし、どの冒険者に聞いても女神様の洗礼の時の感動を覚えていると言っている。
「おお! すげぇや! これで魔力シールドも楽々壊せるかもな!」
「魔力の流れが良くなっただけで、魔力が上がったわけではありませんよ。なので、試験官の魔力シールドを破ることができるかは私は保証できません」
女神様はそう言った
「そう言えば女神様はどうしてここ『さくら町』にいるんですか?」
「花見……ですね。暫く本部に居て疲れたから有名なサクラの花見がしたかったんですよ。でも、みんなみは内緒ですよ。お忍びだから」
「わかりました。お忍びってことは、もしかして男の人と……?」
「ふふふ。そうです。とある、男性と待ち合わせをしています」
すると、すぐに
「メグミ様、お待たせ致しました」
本当に男性が現れた
この声……どこかで聞いたような……なんというか……顔は知らないのに声は聞いた事がある……私が知ってる誰かと会話をしていたような
「俺達はお邪魔のようだな。早く宿屋に戻ろう」
ノリがそう言うと私達は、宿屋に向かった。
Bランク冒険者の宿泊で部屋数がいっぱいで、一つの部屋に何組パーティーが布団を敷き寝ることになった。とは言っても男部屋と女部屋は分けられたのでノリとユージは別部屋になった。
寝苦しいな……右にはカエデが居て左には知らない女性が居る。寝返りも打てない。
私もカエデも他の人達もそんな感じで寝れてない様子だった。
その時、スーって扉が開く音がした。
瞑っている目を開けて見ると男性の姿だ。
その男性は、部屋に入るや否や空いているスペースに座った。
なんなの? あの人……?
そして、暫く座っているとおもむろに服を脱ぎ……
「死ねっ!」
一人の女性がその男性に罵声を浴びせながら、殴った
そして、耳を引っ張りながらその男性を部屋の外へと連れていった
変な人もいるんだなぁ。
変質者の中には、罵倒を浴びせられると喜んでしまう変質者も居るので対応には気を付けましょう。




