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さくら町

試験会場は、『さくら町』少し南に行ったところにある町だ。


さくらという花が綺麗で有名な町らしい。


「まさか、その髪色でさくら町に行ったことがないとはびっくりだね」


アルソさんは、そう呟いた。


「どういうことですか? 綺麗な花なんですか?」


「あぁ。勿論だ! アズミ! 君の髪とおなじ桃色をした花が咲くんだ。そして、この時期しか咲かない」


と、事前情報は聞いていた。本当なら楽しみだ。


私達は、馬車に乗って……いや歩いて行った。馬車に乗ろうとするとアルソさんに止められた。


「強くなりたくないのか? ならば楽をするな! 走れ!」と……


アルソさんの見送りが見えてる間は走っていたがすぐに体力の限界が来た。そして歩いている。直ぐにでも馬車を借りたいけど、こんな町でも何でもない所に馬車を貸してくれるような所はない。


結局歩くことにした。時間的には約10時間も歩く事になった。


サクラ町に着いた頃にはクタクタだ


しかし、そのサクラ町の満面のサクラの花弁を見たとき私達は心を奪われた


「キレイ……」


カエデがうっとりとしている。


「あぁ。凄く綺麗だ」


桜の木の下にはたくさんの人が食べ物を食べて宴会をしていた。


屋台も出ていて凄く賑わっている


私達は、屋台でフランクフルトという、肉を挽き肉にして腸に詰めた料理を購入した。


気味が悪かったけど、他の人達が美味しそうに食べているのを見て食べたくなった。


ノリとユージが私が「フランクフルトを食べたい」と言った時に少し顔を赤らめていたが、その理由を聞いても教えてくれなかった。


ノリとユージと私はフランクフルトを購入した。


「私はやめておくわ」


カエデは購入を辞めた


そして、唐揚げを買ってきた。

この唐揚げは『カラドリ』というFランクの魔物の肉を一口大に切り、穀物の粉をまぶして揚げたものだ。

カリカリとしていておいしい。


桜の木の下で食べる食べ物は絶品だ。


「カエデ、フランクフルトを一口あげるから唐揚げ一口ちょうだい」


私は、カエデの唐揚げが欲しくなってそう言った


「うーん……いいけどフランクフルト食べてる所をノリとユージに見られたくないの。二人の目隠しをしてくれるのならいいよ」


カエデ私の耳ともに口を近づけ小声でそう言った


「わかった!」


「ありがとう。」


「ちょっと男子二人、この目隠しをして」


「どうしたんだ? 何かドッキリか?」


ノリが聞く


「違うわ。男子にはわからないけど、女の子には見られたくないような事があるんだよ!」


「わかったよ」


ノリは了承してくれた


「おれは嫌だぜ」


ユージが拒否する


「どうして?」


「だって、女の子の見られたくないような事なんて、俺には関係なしいむしろ見たい!」


「ユージ最低。デリカシーない。ユージがそこまで最低の人間だったなんて思わなかった」


「えっ……そんなに言わなくても……」


「いいわ。無理に目隠ししろなんて言わない。でも、仮に見た場合私はユージの事一生軽蔑するから!」


「そそそそ……それは……だめだ! 今すぐする! 目隠しするから軽蔑なんてするな!」


カエデには申し訳ないけど、ユージが私に片想いだという事を利用させてもらった


「じゃあ、カエデどうぞ」


「ありがとう。おいしいね。これ」


「うん! でしょ? カエデものおいしいよ」


「よかった。アズミありがとうね」


目隠ししながらこの会話を聞いている男子達には何の事かわからなかったが、会話を聞いて何故かユージが鼻血を出してぶっ倒れた

目隠しって何とでも想像ができてしまうので、ある意味一番やばいかもしれませんね。

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