重ならない思い
「あっ。そういえばアズミ。さっきの話なんだけど」
ユージが話を振ってきた
さっきの話ってなんだっけ?
「お……おれは、アズミの事……胸以外もちゃんと見てるからな! そこは勘違いしないでくれよ!」
あっ。さっきの話ってこれかー!
ちょっと待って! これって愛の告白? えっ?
「……」
カエデから禍々しいオーラが出ている
ユージも自分が告白みたいな事を言ってしまった事に気付いたのか、慌てながら話す
「あっ……そういう意味じゃなくて、そういう目で見ていた部分はあった。それはごめん。でも、そういう目だけじゃなくて、チームメンバーとしてもきちんと見ているって事だ。勘違いするなよ」
言い訳が下手すぎる。それにしても、まさかユージから好意を寄せられていたなんて思わなかった。最初に会った時の印象は最悪だったからね。
「ユージ。ありがとう。気持ちだけは受け取っておくね」
私はユージに好意を寄せられているとしても、私にはタカシさんという愛する人が居る。だから、嬉しいけどもそれに応えることはできない。
「あぁ。わかってくれたらいいよ」
ユージは落ち着いた
私たちは、舞台の歌を聞きながら昼食を楽しんだ。
そして、昼食を終えて外に出る。
「次はどこに行きたい?」
ノリが聞く
「美術館なんてどうかな? さっきの店に居た他の客が話していたんだけど、山の絵が綺麗らしくてみたいなって思って」
カエデが言った。
「いいね! 行きたい」
私は絵心はないが、少し興味があった
「おっ……おれも見たいな。山を」
ユージも行きたいみたいだ
「じゃあ、美術館にいこう!」
そして、美術館へと移動をする。
「あれっ? みんな雨じゃないのに傘をさしてるよ」
私は町の人達が傘をさしてるのが不思議に思った
「はっ? 知らねぇの? あれは日傘っていうやつだ」
ユージが答える。
「そっかー。陽射しが暑いからね。私も肌がヒリヒリしてきた。」
カエデが言う。確かにそうだ。でも、いつもそうだ。私達冒険者は基本的に外で仕事をするお仕事だから。
でも、ああやって傘をさして陽射しを避けるというのは、いいかもしれない。傘をさしたまま闘えないけど
「俺が傘をかってやるよ」
ユージがそう言った。
「じゃあ、俺はカエデの分買うからユージはアズミの分を……いってえええええ!!!」
ノリが何か言いかけたが
カエデがおもいっきりノリの足を踏んだ
「せっかくユージが買ってくれる言ってるのに、ノリは口を挟まないで!」
「は……はい……」
ノリはションボリしている
カエデが、ユージを好きというのはどうやら当たってるみたいだ。
そして、私とカエデはユージに日傘を買ってもらった。闘いに何の役にも立たないが何故か嬉しかった。
書いてて思った。この4人の恋愛関係片思いだらけすぎる!




