演技
「あっ。あいつね。」
アルソは答える。
「しっ……知ってるんですか? タカシさんを……!?」
「まあね。引き合わせてあげようか?」
「えっ? いいの?」
「うん。タカシはアズミが冒険者って知ってるの?」
「うん。私がまだDランクの時に私の居た町の隊長だった」
「そういうことか。わかった。バズ! 脚本書いてくれる?」
「りょーかい。これは面白い脚本がかけそうだな!」
えっ? 脚本? ってかこの脳筋文章かけるの!?
「脚本って……」
「あぁ。バズは元エリートだからな。文字も書ける。優秀だろ? バズの書いた脚本通りに私達は演技するの。そしたら、タカシに会えるわよ。」
「ほっ……本当ですか?」
「あぁ。俺達は演技も出来なきゃ仕事できないからな。色んな人になりすまして依頼者を守る。俺は、その中でも脚本担当だ。どうやって依頼者を守るか? 誰だどういう人物を演じるのか? それを全て考える。なるべく争いたくはないからな。どうしようもない時は、この肉体で守る!」
バズは、またポーズを取る。
「頼もしいですね」
「チュニ、この4人の演技指導頼める?」
「わかりました。たのしみですね。どうなるのか。」
「はい。早くタカシさんに会いたいです」
そして、私達は歓迎会が終わるとチュニさんの演技指導を受ける
「まずは、発声練習から。『あ・え・い・う・え・お・あ・お』。続けて言って」
私たちはチュニさんの声に合わせていう。
「もっとお腹から声をだして!」
「はいっ!!」
演技をする上で発声は大事らしい。
「続いては、喜怒哀楽の練習」
チュニさんの演技指導は一晩中続いた
次の日
「ねむい……」
昨日は夜遅くまで演技指導を受けていた
「よし、今日は宝石店の護衛だ! 行くわよ! あっ。新人達はガヤ役をやってちょうだい。まだ演技がなってないから一言も発してはダメよ。私は、有名な宝石店の店長役。オズが腕利きの鑑定士役よ。チュニがモグリの鑑定士役。バズが私の護衛役。レムとミブは見張りね。」
「ちょっと待ってら宝石店の護衛じゃなかったの?」
「具体的には、宝石店泥棒の護衛ね」
そうだった。このチームはそういうチームだった
「あっ。そういうことですか」
そう。このチームは宝石店の店長を偽の鑑定で騙す。そんな計画を立てていたのだ。
「じゃあ、ミブ頼む」
「はい。わかりました」
そういうと、ミブはみんなに魔法をかけた。
すると、顔が別人のようになった。アルソさんは、いかにも宝石店の店長のような姿に……ほかの人もそれ相応の外見になった
アズミの演技力はここで磨かれることになります。




