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魔力を籠める

今日はいよいよミナト町を出発する時だ。


朝食を終えて出発する。


ユートさんとはここでお別れだ。


「ユートさん色々とありがとうございました」


「まあ、これで俺らは同業者だ。お互いがんばろうぜ! あと、ユージ! 新しい仲間としっかりやるんだぞ」


「親父、わかってるぜ。俺は、この仲間でこの先生きていく。」


「ここ数日で立派になりやがったな!」


ユートさんはそう言い残し去っていった


「さてと、俺らも行くとするか! クロムへ!」


ノリがそう叫ぶ


そして、4人はクロムに向けて東に歩く。


昼食は、『オオツノイノシシ』を1頭狩りそれをいただく。


みんなで火を起こし、火を囲んで食べた。なんか、こういう昼食は久しぶりでおいしく感じた。


そして、東に東に歩いていく。


「そういえば、ユージってBランク昇進試験の時に私の最後の一撃を褒めていたけど、そんなに凄かったの?」


私は、ユージに聞きたかった事を聞く


「あれは……俺にはわからなかった……とにかく凄いおしか言えなかった……どうやったの?」


「どうやったって、意識が朦朧で打ったのであまりわからなかったけど、とにかく『案内人に攻撃が通れば!』と思いながら撃った」


「アズミって魔力シールドって知ってる?」


「知らないよ」


「他のみんなも知らないみたいだね。要するに、ある一定の魔力が無い攻撃は無効化できる盾みたいなものなんだよ」


「もしかして、案内人はそれを?」


「そう。俺の魔剣でも全然及ばないくらいの」


「私の矢も……」


「うん。そう。それで、俺の魔剣よりも強いのか弱いのかもよくわからないけども、アズミの矢も魔力が足りない。そういうことだ」


「それで、私の最後の一撃は?」


「うん。案内人の魔力シールドを打ち破るだけの魔力はあったはず」


「どうしてわかるの?」


「いつも親父の魔力の籠った攻撃とか色々見てるからね。なんとなく勘が働くんだ。魔力を感じることも見ることも出来ないけど、なんとなくわかった。『あの矢の魔力は凄い』と……」


「ふーん」


「案内人もそれを感じて避けたんだと思う。でも、意識が朦朧の状態から普段以上の魔力を籠めるなんて不可能なんだ。それが不思議で仕方ない」


「私もわからない。何が起きたのか……」


それは私自身がしらない私の才能の片鱗なのかそれとも、強い人は皆できることなのかわからない。


そんなスッキリとしない話をしながら私達はクロムへ向かった。

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