呪い
光に包まれた時に、何か私の心臓に冷たくて鋭利な物が刺さったような気がした。
「よし、これで終わりだ。じゃあ、次はそこの男の子魔法陣へっ」
そして、ノリも呪文と共に妖しい光に包まれた
続いてカエデもユージも同様に儀式が行われた
「さて、諸君無事に儀式を終えたようで良かった。この儀式は、どんなものか説明しておく。儀式前に種明かしすると私の命がないから、このタイミングじゃないと説明できなかったんだ。すまない」
チャームは、申し訳なそさそうに語る
「謝られるってことはとんでもない儀式だったのか?」
ノリが聞く
「あぁ……そうだ! 諸君達の命に関する呪いのようなものだ」
「冗談じゃねぇ!」
ノリが叫ぶ
「まあ、そう怒るなよ。こんなに稼げる仕事ってことは裏があるんだよ。疑いもせずにホイホイ着いてきたお前が悪い」
「……」
ノリは黙った
「さてと、静かになった所で説明しよう。簡単な呪いだ。私たちの受ける仕事は、普通は誰も受けてくれないような事情の仕事だ。その事情を詮索しないこと。また知ってしまった場合、部外者に話さないこと。もし、詮索したり話したりすれば君達は爆発する」
「えっ!?」
「そう。爆発するんだ。周りの者も巻き込むくらい大きな爆発だ。この呪いを解除できる者は誰一人として居ない。つまり、バソニの社員に一度でもなってしまったら一生爆弾を背負って生きることになる。どうしてか? この呪いの事もその爆発条件に含まれるんだ。だから、君達に呪いを施してからじゃないと言えなかったのさ」
とんでもない話だ。つまり、私達はもう逃げられないってことだ。
「ガハハハハ!! 俺から返せない金を借りていた方が幸せだったかもな!!! あっ。でも、バソニに行くのなら一緒か!!」
ユートさんは笑って私達の運命を皮肉っている。
「ユートさんもその呪いを?」
「そうだ。前に嬢ちゃん達二人にお前達に仕事を頼んだが、あれは特に俺も秘密を知らなかったからOKだったんだ。でも、俺も爆発しないように日々注意して生きてるぜ」
なんというかとんでもないとになってしまった。
「ひどいよ」
私がそう言う
「まあ、説明してあげてるだけありがたいと思え。呪いを掛けているのに全く呪いだと説明しない組織も存在する」
「どういう事?」
「あと数年すればわかる」
この時、チャームさんが言った事を私は理解できなかった。
「じゃあ、戻るぞ。」
ヤキスさんが、そう言う。
「またね新人達よ! バソニの為に馬車馬のように働きたまえ!」
チャームがそう言って手を振る
「またねチャーム」
私達もチャームさんに手を振り廃墟を去っていった




