引き渡し
私とカエデは、もう子供だろうが信用しないことにしてそのままヴィレッジ・パディーに向かった。
ヴィレッジ・パディーに着くと、2人の門番の人が居た。その内一人が話しかけてきた。
「ご用件はなんでしょうか?」
「バソニのユート組の者です。アイヒさんに会いに来ました」
「少々お待ちください」
門番の一人が奥に行き要件を伝えて戻ってきた。
「アイヒは、間もなく参るのでもう暫くお待ちください。」
門番がそう言った。
暫くすると
「待たせたな。悪いな。あれっ? 見ない顔だね。新人かな?」
アイヒが現れた。白衣を着ていている。顔は若々しく肌がツルツルで目の下に小さいシミがある。しかし、手の甲のシミを見る限りかなり年配にも見える。不思議な人だった。
「あっ。申し遅れました。私はアズミといいます」
「私は、カエデと言います」
「あぁ。よろしく。っでこれが例の子供だね。確かにそうだ」
子供は、アイヒにすり寄っていった。
「よしよしいい子だ」
アイヒが子供の頭を撫でる。
「よかった」
私は思わず口ずさんだ。
「何がよかったんだ?」
アイヒがすぐさま聞いてくる。
「いやぁ……その……アイヒさんが酷いお方って聞いていたので子供の扱いも酷いのかなって」
「はははは。まあ、仕事なら私は何でも。酷い事もするからね。でも、安心したまえ。君達には何も危害を加えない」
「ありがとうございます」
「では、報酬を渡そうか」
「そして、アイヒは白い粉が入った袋を渡した」
「これは、何ですか?」
「報酬だよ。わからないか。まあ、ユートに渡してくれ。この粉は我々の世界の通貨変わりに使われているんだよ」
「承知致しました。ユートに渡しておきます」
「では、私はこれで。忙しいので」
アイヒは子供の手を引いて会社の中に戻っていった
そして、私たちは宿屋で待ってるタクさんの元に戻ることにした。
帰り道、報酬だと言われた粉を求めてしつこく付きまとう人がいたけど、撒いた。それ以降粉は冒険者の袋に隠して持ち歩く事にした。
宿屋に着くともう昼間だった。タクさんはなんとか復活していた。
袋にはいった粉を見せると
「おお! かなり貰ったな。アイヒさんよっぽどあの子供が必要だったんだな」
そういう事を言っていた
そして、三人でシグルさんのお店で昼食を食べた
シグルさんは、タクさんの体調を気にしていたけども、すっかりと元気になっていた。
「そういえば、ナーシャという少女にお金を騙し取られました」
というと、みんなも騙し取られた事があるみたいでその話で盛り上がった。子供ながらかなりやり手の詐欺師らしい。
そして、私たちはキモリ町へと馬車で帰った。
とりあえず、アイヒの容姿を書けて良かったです。本編では結構な重要人物だけど容姿の描写がなかったために今回付け加えました。




