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この町怖い

「ゴホンボコン……ごめんなさいね……うちの娘が……ナーシャ返しなさい!!」


「やだやだ! これでお母さんの薬を買う! だから返さない!」


「いい加減にしなさい!」


ナーシャという子供は、母の病気の薬を買うためにお金を盗んだらしい。


「失礼ですが、何の病気ですか?」


「西海風邪って病気です。ヴィレッジ・パディーでその特効薬を開発したらしいのですが、それが高価で……あっ。」


「あれっ? お母さん……私もなんかクラクラしてきた……」


「悪いことしたからバチがあたったんです! 早くお金を返しなさい!」


「わかった。ごめんね。お姉ちゃん……」


私は、ナーシャからお金を返してもらったけどなんとも言えない気持ちになった。


「あの、その特効薬っておいくらですか?」


「300ゴウよ。でも、どうして……?」


「私がそのお金を出します! お二人にはよくなって欲しいから」


「でも、そんなぁ……申し訳ないですよ」


「いや、いいですよ。さあ、受け取って」


私は、自分の財布から300ゴウを取り出して渡す


「ありがとうございます」


「ありがとうお姉ちゃん」


なんか、照れ臭かった


「これで、もう悪い事するんじゃないよ!」


「わかった! ありがとう」


そして、わたしはナーシャの家を出てカエデの元に帰った。


「カエデ、お待たせ」


「早かったね! 財布は取り戻せたの?」


「うん。ほらっ!」


「よかった。それにしても小さいのに凄いね。盗みなんて。」


「実は、お母さんの病気を治す薬を買うために盗んでいたらしい」


「それ、本当?」


「うん。薬代に、300ゴウかかるからってことで私のお金からあげちゃった」


「そうなんだ。アズミって意外とお人好しな所あるんだね」


「うん。私もどうしてあげちゃったのか不思議なくらいだよ。でも、良いことすると気分いいよね」


「それ、詐欺だぞ」


近くで話を聞いていた男が話しかけてきた。


「どういうことですか?」


「ナーシャとかいう、子供に『母の病気の薬の為にお金恵んで』って言われたんだろ? あいつらの常套手段だ。最初に金盗んで、ギリギリ相手が追い付ける速度で逃げて、家に誘い込むのさ。あとは、演技で金をぼったくる。あいつらは、新しくミスズ町に来た人を見ると毎回やってるぜ」


「えっ!?」


「まあ、ここはそういう奴らがワラワラと居るからな。どこに行きたいんだ? 100ゴウで俺が安全に案内してやる。」


「いや、結構です。」


「そうかい。後悔するぜ?」


そして、その男は去っていった


この町怖い……

ミスズ町の人たちは生きる為に必死なのです。別に悪気があるわけではないです。

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