耳飾り売りの子供
朝起きたら、既にカエデが起きていた。
「ねぇ、アズミ……タクさんが起きない」
タクさんが寝ている部屋をノックする
<トントントン>
「タクさん! 起きてますか?」
「………」
返事がない。やっぱり寝ている。
「先に朝ごはんにしましょう」
私達は、宿屋の朝ごはんを食べに行った。
目玉焼きと味噌汁とお漬け物と納豆だ。
そして、私達は朝ごはんを食べ終えてタクさんの部屋に行った。
<ドンドンドン>
「タクさん!」
「はーい……」
タクさんはなんというか調子悪そうな声色だった
そして鍵を外してくれた。
「タクさんどうしたのですか?」
タクさんの顔色が悪い
「頭痛い……うえっ!!」
「お酒の飲み過ぎですよ」
「俺はなっ! 3杯しか飲んでないぞ!」
「もうその『しか』って言ってる時点でお酒に飲まれてますよ」
「くっ……生意気な……今日は寝るからお前ら二人で行ってこい」
「はっ……はい」
そして、私達は宿屋を出た。
そして、ヴィレッジ・パディーに向かう。
ミスズ町の町並みは、夜に見た時よりも荒れて暗がりには見えなかった町の姿がはっきりとわかる。
中には、外で過ごしている人も居た。彼らはお風呂にも入ってないように見える
彼らから生きる気力が感じられない。どんなに酷い目に遭ってきたのだろうか? と、思ってしまうような悲しい表情をしている。
お金を恵んであげたいけど、恵むと人が群がってきて危険だと聞いているのでここは、良心を押し殺して前へ進む。
小さな子供が話しかけてきた
小さな耳飾りを持って「3ゴウ」と呟いている。
こんな小さい子供まで……
「3ゴウ……3ゴウ……」
私達に着いてくる
カエデが痺れを切らして
「わかったわ。お姉ちゃんが買ってあげるね」
そう言ってカエデが3ゴウを渡そうと財布を開くと、その子供はカエデの財布を強奪して走り出した
「カエデ……中にいくら入ってるの?」
「500ゴウ……」
「よし、追うよ! カエデは、引き渡す子供をみておいて!」
「わかった!」
私は、その子供を追った。
子供の足は早くはないが、持久力が凄い。最初の方は追い付きそうだったけど、どんどんと引き離されていく走りながら弓を打とうとするも、走りながらでは自分の身体を固定できず打てない。
そのまま見失う直前の所で子供は一件の家に入った
私は、ぜぇぜぇ言いながらその家に入る
「こら! 耳飾りの数と売上げ金額が合わないわ! お金を盗んできたんじゃないでしょうね?」
「違うよ! 私の実力で稼いできたんだよ」
布団に臥している女性に子供が怒られている。
「ぜぇぜぇ……はぁ……財布を返しなさい!!」
私は、ぜぇぜぇしながら声を挙げた
以前、セブ島に旅行に行った際に子供がアクセサリーを売っていたのを思い出しました。
セブ島を走るバスは後ろが空いているんですけど、走行中のバスに飛び乗り売りに来て、買わないと言うとそのまま走行中のバスから飛び降りてました。
子供なのに凄いなと思いました。




