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ミスズ町

私達は、ユートさんから依頼を受けるとそこに馬車を操縦するマブチさんが現れた。


「おお! お前達がこの仕事をしているって事はお金を借りられなかったんだな。まあ、頑張れよ。」


マブチさんはこうなることを知っていたかのように言っていた。


「まあ、でもこっちの方がその仕事をするのなら近道だと思うぜ! 俺の事を恨むのは自由だけど感情なんて持ってるだけ疲れるぜ」


「うん……大丈夫」


そう。最初から私達はバソニで働くつもりだったから、マブチさんを恨んでも仕方ない。


「おお。マブチありがとな。金はこれだけあればたりるか?」


ユートがマブチさんにお金を渡した


「あぁ。充分だ。ユートありがとうな。でっ? 誰が運転するんだ?」


「あぁ。『タク』に頼もうと思う。奴なら馬の扱いは完璧だからな。」


『タク』というのはユート組の人のようだ。


「タク! 来い!」


「ユートさん! お呼びでしょうか?」


「この馬車を運転してこの二人の送迎をしてやれ」


「はい! かしこまりました。」


私達は馬車に乗って出発する。馬車に乗るのは初めてだ。早い。走るよりも断然早い。


「うーうー。アヒン……アヒン……」


相変わらず、引き渡す子供は訳のわからない事を言っている。


馬車は、意外と揺れる。気持ち悪くなってきた。


「あの……タクさん……少し速度落としてもらえません? 気持ち悪く」


「あっ? 酔ったか? ちょっと止めるよ」


馬車を途中で止めて貰った


「待ってるから吐いてこい」


「はい……うぷっ」


私はどこか物陰に行って吐いた


戻ってくると


「これ、トラブの葉を砕いた薬味だ。飲め!」


タクさんが薬味を作ってくれた。それを飲んだら少しは気持ち悪さが和らいだ気がした。


そして、数時間走ると無事にミスズ町に着いた


疲れた……歩くのも疲れるけど馬車に乗るってのも疲れる


着いたらもう夜だった


「もう暗いし明日にしようか。お腹も空いた」


カエデがそう言う


「そうだね。私もお腹空いた」


「そうですね。ここでご飯たべましょう。いいお店を知ってます。」


『レンギ』というバーだ。


「いらっしゃい! タクさん!」


「おう! シグル! 久しぶり。おっ! グチとチップも居るじゃねぇか。」


シグルって人がこのバーのマスターらしい。グチという人とチャップという人はここの常連かな?


「その子達は冒険者かい?」


シグルが聞いた


「おう。そうだ」


「そうか。それは楽しみだな」


「えっと……メニューはありますか?」


「ごめんね。お嬢ちゃん達、ここにはメニューはないんだよ。食べたい物を言ったら俺が何か作るぜ」


「じゃあ……カレーを」


私はカレーを頼んだ


「私は、シチューとか食べたいな」


カエデはシチューを頼む


「いいぜ! どっちも俺は得意だぜ!」


「じゃあ、俺はグラタンを作ってもらおうかな」


「タクさんはグラタンを頼む」


「おう!お安いご用だ!」


「アヒン……アヒン……」


「この子には、ハンバーグでも作ってやれ」


タクさんがそう言った


「わけありみたいだな。わかったぜ!」


「おお! 二人ともいい女だな」


グチさんがそう言う


「おい! グチ! 昨日マキに告白したばかりだろ!? もう他の女に浮気か?」


チャップが茶化す。


「じょ……冗談だよ! 女を見かけたらそう言うのはマナーだろ!?」


私は、何を言えばいいのかわからなかった


「まあ、お二人共……面倒だったら無視していいからね。この町は、ゴロツキしかいないから気を付けろよ」


タクさんがアドバイスしてくれた

この時のグチさんは、まだ未婚です。でもマキさんとは付き合っていて、結婚の告白をしたばかりでした。

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