新たな仲間
ノリをユートに担いでもらって、言われていたベッドに行った。
ベッドが複数並んでいる。そこには負傷者もいた。
小さな子供も居た。
そして、ユージも居た。
ユートは空いているベッドにノリを寝かせた
「ユートさんありがとうございます。この子供は?」
「あぁ。それは取引の品だ。詳しくは俺達も知らない。詳しく調べると命がないような仕事もある。とりあえず、この子供を捕まえて引き渡す。俺達の仕事はそれだけだ。ただ、酷く傷付いていたから今回復させている」
「そ……そうですか……」
なんか私はかなり危ない橋を渡っている気がした。しかし、もう引き下がれない。ここで引き下がるとそれこそ命がないような気がした。
「まあ、アズミがつまらん正義感からこの子供を逃がすのは勝手だが、その時は俺がお前を全力で殺しにいくから覚悟しな!」
ユートは冗談のような事を言っているが、これは本当のような気がした。
「アズミ……カエデ……無事でよかった……」
ノリの声が聞こえた
「うん! ノリもありがとうね」
「火は……アズミだね……ありがと……」
ノリはたどたどしい言葉でお礼を伝えてきてそのまま眠りについた。
そう。私は、ノリを助ける為に火を放ったんだ
「ももおにか……?」
ユートが目を覚ました
「私はアズミだよ」
「そうだったな。いてて……喋るとまだ痛いぜ……」
「安静にしててね」
「アズミ! 俺を仲間に入れてください!」
「わかったわ。いいよ。ユージは私の仲間だ!」
「ありが……いてて……とう……」
「だから、早く安静にして動けるようになってね」
「わかったぜ! 安静にする」
そして、ユージが私達の仲間になった
「お前達、全員揃ってミナトに行くんだろ? じゃあさ二人が回復するまで俺の所で働かないか? 給料はきちんと出すぜ!」
「どんな仕事なの? 女しかできない仕事ならお断りよ。」
「それの方が稼げそうだけど、今回依頼したい仕事はCランク冒険者の腕を見込んでの仕事だ」
「それだったら私はOKだよ。カエデは?」
「アズミがいいならいいわ」
「ありがとう。では、早速仕事にかかってくれ。この子供を、ミスズ町にある『アイヒ』って奴に渡してきて金を受け取ってきてほしい。馬車も出す」
「わかったわ」
「幸いなことに、この子供もアイヒの元に行きたがってるらしい。初めはかなり抵抗していたんだけどな……不思議だな」
「アイヒ!! アイヒ!! アヒン!!」
アイヒと聞いて何故か喜びの寄声を上げている。たまにアヒンと言って間違っているけど、なんだろうこの喜びの異常さは……というか目の焦点があっていないような……細かい事を詮索するとやばかったんだっけ?
「えっと……ちょっとこの子供変だとは思うけど、余計な事は考えるなよ!」
そして、アイヒの居る場所が書かれた紙を渡された
「この、『ヴィレッジ・パディー』ってのは何?」
「会社の名前だよ。その会社に行って『バソニのユージ組の者です。アイヒさんを訪ねてきました。』って言うとわかるから。」
そして、私達の初仕事が始まった
前回描写を書き忘れてました。
火事になった家は、完全には崩れず一部黒焦げになっただけで、それ以上燃え広がらず自然消火されました。
なので、建物の体裁は一応保っています。
でも、まあ修繕は必要です。




