金貸しの息子
「オヤジ! 何してんだ!?」
「あぁ。ユージか。試験は当然通ったんだろうな? 今はちょっとね、大事なお客様にお金を貸してるんだ」
そう。あの、ユージだった。
「へー。そうなのか。相変わらず随分と手荒な貸し方だな。オヤジは。」
「ユージ……やめておけ。死人が出るぞ」
「死ぬのはオヤジだよ!!!」
そう言って、ユージは魔剣を取り出してカエデを抱えてる男の腕を切り落とした。
「ぐあぁぁぁ!!」
「全く……面倒な時に反抗期になりやがって……お前、誰の腕を斬ったのかわかってるのか?」
「あぁ。わかってるよ。シゲルおじさんだろ!? でもな、俺の決意を邪魔する奴はどんな恩人でも斬る覚悟だ!!」
「はははは……そういうことか。薄っぺらい正義感を語り出すかと思ってヒヤヒヤしたぜ! さすが俺の息子だイカれてやがる。気に入った! シゲル! ユージが一皮剥ける為だ。耐えろ! でも、俺も仕事の邪魔をする奴は息子であろうが容赦しないぜ! 覚悟しろよ!」
「ユート様! ユージ様! お止めください!」
周りの人たちがどよめく
ユートと呼ばれるユージの父親は刀を取り出した。
ユージとその親で金貸しの親玉であるユートの激しい攻防が始まった
私達は、その隙に……というわけにはいかなかった
「逃がすか!! 絶対にお前らは逃がさない!」
ざっと10人の人間に囲まれる
「私達、Cランク冒険者よ。勝てるの?」
「俺達も元Cランクなんだよ。実力はほぼ互角で数の利はこちらにあるぜ!」
3対10で尚且つ囲まれている。圧倒的不利な状況だ。普通なら勝てない。どうしたら……
「当たって砕けろだ! 俺は突っ込むぜ! 逃げれば勝ちならこっちにも勝機はあるさ!」
ノリが敵に突っ込む
「バカだなこいつは……」
2~3人がかりでノリを斬る
「ぐあっ!!! いてぇぇぇ!! アズミ……カエデ……俺を踏み台に逃げろ!! 男の俺は捕まっても命を取られるくらいで済む……」
「ありがとう……ノリ……」
私はカエデを抱えてノリの背中に乗って囲まれた輪を出た
「逃がすか! まてぇぇ!!!!」
「10人が一斉に追いかけてくる。」
「ねえ、アズミ……ノリは……大丈夫だよね……?」
「うん……大丈夫……きっと……」
私とカエデは建物から出た
すると、追手は来なくなった。
「ノリ……」
カエデがノリを偲んで泣いている……
今回の回はノリもユージもかっこよすぎる!
めちゃくちゃ痺れました!




