Aランクのマリサ
「マリサさん……? どうして魔物を討伐するのを辞めないといけないの? 貴女も冒険者ですよね?」
私は聞いた。
「明らかに無抵抗で人間に害はないわ。逆に人間を怖がってる。わかるでしょ? 私達は無抵抗な魔物に恐怖を与えてるの」
「でも、魔物は魔物だよ。私達は魔物に恐怖を与えられてきたんだよ」
「魔物を人括りに考えないで。例えば、貴女が顔も名前も知らない人が、貴女の知らない人に人間以外の生物に危害を与えた。それを、貴女にあたってきたらどう思う?」
「嫌だね……」
「それと同じよ」
「それは嫌だってわかるけど、俺達はそれが仕事だ。だから手を止める事なんてできない」
ノリが横から話してきた
「あなたは、何の為に冒険者になったの?」
「強くなれるし、格好いいから。」
「じゃあ、あなたとあなたは?」
「私は、幼少の記憶がなく気付けば冒険者だった」
「私は、闘う人を癒したくて……今はアズミの為に冒険者してるわ」
「そう……わかったわ。ありがとう。魔物への恨みがないのね。よかったわ。」
なんだかいい人なのかなと私は思った
「わかったわ。私は、このゴールドゴーレムは諦める。本当はお金目当てで狙っていたの。でも、マリサさんの話を聞くと、確かに可哀想になってきたわ」
「えっ? お金は稼がなくていいの?」
ノリが聞く
「うん。私はおりる。ノリが討伐したいなら一人でどうぞ」
「でも、私が止めるわ」
「い……や……Aランク冒険者さんに止められたら俺も手出しできないよ。諦めるよ」
ノリも諦めてくれた。
「ヒャッハー!!! ゴールドゴーレムじゃないか! しかも、可愛い女の子3人も居るぜ!!」
なんかやばそうな奴らが現れた。約50人くらい居る。
「可愛いだなてありがとう//// でもね、私あなたたちみたな人好みじゃないの」
「は? お前に選択権なんてないんだよ! みんな!やれ!!!」
50人の男が一斉に襲いかかってきた。
「私、乱暴な男って大嫌いなの。仕方ないわね。痛い目にあってもらいましょう。『銀世界!』」
辺りが氷漬けになった。50人くらいの男が全員氷になっている。
「こんなもんかしら。リーダーはあの男ね。『火炎放射!』」
すると、マリサさんの杖から凄まじい量の炎が吹き出て、一人の男を溶かした。
「あっち! あっち!! やめてくれ! すまんかった!」
「あら、あなたは襲った女性が『やめて』って言って卑劣な行為をやめるのかしら?」
「見下しやがって!」
その瞬間、マリサさんと男が5mくらい移動した。私には何も見えなかった。
「うーん。Bランクにしては遅いわね。」
「いててて……離してくれっ!」
マリサさんが男の手を掴んでる
「あなた、冒険者狩りのタカでしょ? 元Bランク冒険者の。 随分と腕が鈍ったBランクですね。」
えっ? 元Bランク冒険者!? というかBランクのスピードってこんなに早いの?
私は驚くばかりだった。




