称賛の声
「第二幕ー!!! それではー!! 位置についてー!! はいっ!!」
そして、第二幕が始まった。
相変わらずの迫力だ! もう、目が釘付けだ!
そんな激しい闘いが繰り広げられてついに第五幕まで決着がつかなかった。
もう、第五幕にもなれば2人共ヘトヘトだ。激しい息遣いも聞こえてくる。
しかし、ヘトヘトの身体でも二人の力は圧巻される。ヘトヘトになればなるほど白熱する。
そして、ついに闘いに終わりがくる。
ランターさんが、ノードさん目掛けて全力の平手打ちをする。それをノードさんが待っていたかのように歓喜の声をあげて、避ける。そして、そのままランターさんの背中を押して足をかけると、ランターさんが倒れた。
「「「「「おおおおおおおーーーー!!!」」」」」
観客席が揺れた
「勝者っ!!!! ノードーーー!!!!!!」
ノードさんが勝利した。
白側の観客席では、ノードさんを称える声。赤側の観客席からは、ランターさんを称える声がした。
そう。誰も負けたランターさんやノードさんを卑下するような声は聞こえなかった。
そして、ノードさんとランターさんはお辞儀をしてハグをして試合は終わった。
凄かった。会場を出る時、ノードさんとランターさんが出入口に移動し観客全員に「ありがとう」と声をかけている。
私達が出る時
「あっ!! 見にきてくれたんだね。ありがとう!」
とノードさんが言ってくれた。
「おっ? ノード知り合いか?」
ランターさんが聞く
「あぁ。Bランク昇進試験でね……」
「そうか。みんな残念だったな。合格者0人って聞いたぜ。俺もそろそろBランク昇進試験を受けるつもりだ。もし会ったらよろしくな。」
「はいっ」
ランターさんも冒険者だったんだ。
そう思って私達は会場を出た。
「凄かったね。ノードさん」
カエデが話す
「うん。凄すぎるよ」
「あぁ。そうだよな」
そんな感じの、とにかくスムーが凄いという会話をして宿屋まで帰った。
宿屋での夕食は、鍋だ。ここクレナイでは「ちゃんこ」と言うらしい。「親と子」って意味があるらしい。
具は勿論おいしいんだけど、野菜とお肉の成分がたくさん染み込んだ汁もおいしい。
そしてBランク昇進試験のあった1日が終わった。




