Bランク昇進試験②
ノリが剣をとり、その毛が長い女性に斬りかかるも、剣に女性の身体の手応えがない。
女性の身体は私達が触ろうとしてと透過する。
「そちらは、私が魔法で作った幻影です。なので触れもしないし、向こうからも攻撃を仕掛けてこないので安心してください。」
次に、誰かが棒を取り出し何か無言で魔法をかけている
「大変申し訳ないですが、この空間は私以外魔法の使用が不可となっております。強力な結界を張っているので明かりを灯す事はできません。この不気味な空間で声を出さずに耐えれるかどうかの試験なのでご了承ください。」
そう言って案内人はスタスタと歩いていく。
『これは幻影だ。これは幻影だ。』
わたしはそう思いながら、目の前の血まみれの人間が迫って来ても何も考えずに歩く
もう、内心は心が裂けてしまいそうに怖い。でも、私には大切な仲間が居る。頑張れる。
『あれっ? ノリがいない!』
もしかして、喋ってしまったのでは?
そう思ったが、暗くてよくわからないが辺りを見渡すと一行からはぐれたかなり後ろにノリの姿が見えた気がした。
私は走ってそこまで行くと、容姿はノリに似ているけど顔がない。目も鼻も口もなくツルッとしている。
「!!!」
私は、驚嘆の叫びを必死に堪えた。
どうやら脚がどこかにひっかかっているらしい。脚を見ると何やら緑色の手のような物が地面から生えていてそれがノリの脚を掴んでいる。
それに触れようとすると、透き通った
「ケラケラケラケラ」
顔の無いノリが何か笑い始めた。そして消えた。
すると、ノリとカエデの姿が見えた。
キスしてる……なんだかモヤモヤした……
そして、ノリの姿が消えてタカシさんの姿が現れる
タカシさんはカエデに近づき……
「やめてー!!!!!!」
私は思わず叫んでしまった
すると、足元に穴が空き落ちて行く……
これは仕方ない。だって、タカシさんとカエデがキスなんてそんな場面を見せられたら……
気が付くと私は控え室で寝ていた。
「お疲れ様でした。アズミさん、あなたは一次試験合格です。」
「えっ?」
「よかったな! アズミ! 俺らはみんな失格だったよ。喋ってはいけないってルール難しいよな。」
「うん。アズミちゃん一緒に合格できなくて、ごめんね。応援してるよ。」
ノリとカエデは祝ってくれた。
「あの、どうして? 私は喋ったのに……」
「喋ってはいけないというのは、確かにそうです。これは、Bランク以上になると物音一つで命の危険に晒されるからです。アズミさんが恐怖で物音を立てない事は確認できました。私は、今回の試験でそれだけを見ていたのではありません。いかなる時でも仲間を助ける。それも確認できました。また、例え任務であっても自分の芯を曲げず声を上げる事ができる。そういう人こそBランクには必要です。だから合格としました。」
案内人はそう告げた。とりあえず、一次試験は3人の中で私だけ合格した。




