可愛いに置換していく
人間、生きているといろんなものに対して不満を持つようになるもんです。そして頭の中が罵詈雑言にまみれていく。すると日常生活でもそんな罵詈雑言が口をついて出てきてしまいそうになる。私は他人が誰かを口汚く罵っているという光景が苦手で、そういう人間にはなりたくないと常々考えて生活しているため、これはいけないなと思いました。
どうにかならないだろうかと考えていた時、思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるからというマザーテレサが言っていないのにマザーテレサが言ったことになった名言を思い出しました。そうか思考を変えればいいんだ。
罵詈雑言が出そうになった時、とっさに「可愛い」という言葉を思い浮かべ、徐々に罵詈雑言を「可愛い」に置換していくという思考のトレーニングです。平和な言葉に置換すれば日常生活で声に出してしまっても安心ですし、少しは心も安らぐのではないかと考えた結果です。もっと別の言葉にしとけばいいのに。
数ヶ月間意識して「可愛い」を思い浮かべるようにした結果、意識せずとも罵詈雑言が「可愛い」に置換されるようになりました。けれど「可愛い」を意識しすぎたせいで罵詈雑言が出てくる場面でもないのに「可愛い」という言葉が連想されるようになりました。渡辺恒雄氏が亡くなったというニュースを見て「可愛い」が出てくるのはさすがにおかしい。ナベツネは可愛くないし報も可愛くない。
さらには渡辺恒雄氏の死と近い時期に現アメリカ合衆国大統領が就任し、罵詈雑言の代替とはいえあれに対して可愛いなんて言葉を使うのは嫌だという気分になり、可愛いという言葉を封印するトレーニングを始めました。
今後また罵詈雑言を別の言葉で置換しようかなと思いますが、この経験のおかげで適切な単語を見つけるのが難しくなっています。本当に嫌な相手に向けて使う言葉であり、平和的な言葉であり、罵倒するような意図のない言葉でもある。というのはなかなか見つけにくいものですね。




