九州自動車道八代IC-人吉IC間
一番好きな道です。多くのことを語れるほど道に詳しいわけではありませんが。
九州自動車道はえびのあたりにかけて、九州山地を南東方向に突っ切る豪快なルートで延びています。そのため特に海抜の低い八代からの区間は連続するトンネルとダイナミックな谷が楽しめます。
一般道で八代から人吉方面へ向かうなら球磨川に沿って登る国道219号線を使うことになるので、川の流れや山間の集落を見るのがメインになり、それはそれで趣きがあると思います。なお、九州道と並走する県道17号坂本人吉線は途中で通行止め。峠越えのルートがすでに廃止されているようです。
一般道ではなく九州道を通る場合、八代からの連続するトンネル区間を走っている間にある程度高い場所まで登ることになり、どんどん集落や一般道のある谷底からは離れていきます。
川や集落の代わりに見えるのは谷の斜面に沿って架けられた高架橋からの眺め。自分が今どれくらいの高さを走っているのか、高架橋の下がどれくらい深いのか一切判らない道路を走っている高揚感が得られます。こんなところによく道を通したなとか、どうやって工事をしたんだという事業の規模にも驚かされます。実際この区間を含む八代えびの区間は九州道で最も工事が難航したらしく供用開始は1995年7月。供用開始をもって九州道が全線開通ということになりました。
6000メートルを超える長大トンネルを含む23個のトンネルに、インターチェンジ間の距離が国内の高速道路では最長という特殊な事情を抱える区間でいろいろ技術的に見どころがあるのでしょうがその方面について私は明るくないので一切判りません。けれどここを通すのにとんでもない苦労があったということはわかる。走っていてそれが伝わってくる道というのはとても貴重なものでしょう。
山の中腹を走る古い道や砂防ダムのような人の営みすら見どころになってしまうくらい見どころが多いというか、いろんなところを見てしまう道なのでここを自分で運転する気にはなりません。よそ見してしまいそうになるので。高速バスなどを使って大きな窓、高い視点で景色を堪能するのが一番安全に楽しめると思います。




