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雑記  作者: とくめい
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13/39

マネー・ショート 華麗なる大逆転を観た

 YouTubeにて無料公開されていたので観ました。

 https://www.youtube.com/watch?v=tCq9CgFKtZs

 用語などの解説と合わせて楽しめました。

 https://torideken.com/news/thebigshort/


 アメリカの住宅ローン債券市場の崩壊、サブプライムローン問題として当時大騒ぎになったあれで相場の暴落に賭けて大きな利益を手にした投資家たちの話です。

 特にマーク・バウムがいい。モルガンスタンレー子会社のヘッジファンドでファンドマネージャーを務め、金融業界に対する強い猜疑心を抱いている正義感が強いマーク。間違い電話で偶然出会ったドイツ人銀行家が示した住宅市場の危機について興味を持ち、仲間たちと独自に調査を進めていくと杜撰なローン審査や格付けの欺瞞などが露わになり、市場崩壊が迫っているという確信を強めていく。

 他にも数字の動きから市場崩壊を予測した元精神科医の投資家、大きなチャンスの臭いを嗅ぎつけた駆け出し投資家コンビと2人の相談に乗ったJPモルガン元社員の悲観論者の視点で話が展開し、それぞれにバブル崩壊の予兆を次々見つけていくという話なのですが、特にベテラン投資家たちはみんな本当にすっきりしない、苦虫を嚙みつぶしたような顔になっていきます。だってこの投資の成功=市場の崩壊だから。

 投資銀行や格付け会社が滅茶苦茶なことを繰り返して、どう考えても返済が難しいという人に貸し付けた金が何故か高い格付けの債券に組み込まれているし、その債権の値上がりを見込んで多額の資金を投じた取引がなされている。安定していると信じられていた住宅ローンの債券市場の実態は火薬庫。そんなものが崩壊してしまうともう身近な人から知らない人まで大勢損するし人も死ぬ。知っての通り投資は成功してしまいました。

 どう考えても大規模な詐欺としか言えない住宅ローン債権を売ってバブルを作っていた業界の人間は大して反省しないままで後味が悪い映画です。成功した主人公たちもあまりの大事になってしまって素直に喜べない。


 邦題の「マネー・ショート」は原題に合わせた「ビッグ・ショート(巨大な空売り)」の方がよかったのではとよく言われていて、それには頷けますが「華麗なる大逆転」は皮肉が効いていてとても好きです。痛快娯楽映画みたいな副題からのビターエンド。しかも現実と地続き。

 あまり金融業界には詳しくありませんが本当に面白かった。


 投資分を回収できるか怪しいものに後先考えず金を投じていく状況、今のAI関連も似たようなものにしか見えないのに何で繰り返すんでしょう。

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