第8章:霧が迫る
皆さん、こんにちは!
今日も元気に過ごしていますか?
ついに10月ですね!
新作アニメもたくさん始まって、これからが楽しみです。
それにしても、『Re:ゼロから始める異世界生活』の第4期が終わってしまったのは本当に残念ですね……。個人的には、今のところ作品の中でもトップクラスに好きな章でした。
さて、それはさておき、今回はまた2話連続で投稿することにしました!
第8章はどちらかというと次の展開に向けた準備の章だったので、皆さんを退屈させたくなかったんです。
それと、今後はマイルストーンの決め方も少し変えようと思っています。
これまではUAを基準にしていましたが、これからはランキングを基準にしてみようかなと考えています。
もしこの変更で残念に思う方がいたら、本当にすみません。
ただ、最近はUAの目標をかなり早いペースで達成できていて、そのたびに自分の作業量もかなり増えてしまっているので……。
その点を理解してもらえたら嬉しいです。
それと、ぜひ気軽にコメントしてください!
皆さんがこの作品についてどう思ったのか、どんな感想を持ったのか、ぜひ知りたいです。
というわけで、ここまで読んでくれた皆さん!
友達でも、家族でも、恋人でも、誰でもいいので、この作品のことを教えてあげてください!
そしてランキング入りを目指しましょう!
それでは、今回の2話も楽しんでください!
ライゾは目を覚ました。
キキとの会話がまだ頭に残っている。
*まあ……あの話ができてよかったな。キキが俺のことを王族以上の存在として見てくれてるのかは分からないけど、それでも何も進まないよりはマシだ。*
その時、ライゾは時間を確認した。
目的地までは、あと五分ほどだった。
長いあくびをしてから、メインホールへ向かう。
そこへ着くと、キキはすでに起きていて、本を読んでいた。
ライゾに気づくと、キキは笑顔で手を振る。
ライゾもすぐに手を振り返した。
その時、ドビトが部屋から出てきた。
以前よりもはるかに疲れ切っている。
目は腫れぼったく充血し、姿勢も少し前かがみになっていた。
*くそっ。ここじゃまともに通信できないから、ニトロから地図のことを聞けない。*
ドビトは何も言わず、重い足取りで冷蔵庫へ向かった。
*父さん、必ず見つけてみせる。父さんの願いを無駄にはしない。*
グラスに牛乳を注ぎ、温めようとした。
それを見たライゾは、小さな光のマキをカップに放ち、牛乳を温めてやった。
ドビトは驚いたように目を見開いた。
温かくなったカップを見下ろし、それからライゾへ視線を戻す。
だが、その表情は変わらなかった。
*これで二度目だ。あいつが俺を助けたのは。なんで王族のこいつは、こんなにも無防備なんだ? 逃げ出そうとすると思ってたのに、意外と――*
ドビトはその考えを振り払った。
*いや。忘れるな。あいつらがお前から奪ったものを。いつかこいつも、あいつらと同じになるかもしれない。王族の血には、そういうものが流れてる……まあ、これくらいは認めてやるか。*
「ありがとな」
ドビトはそう言って、牛乳を一口飲んだ。
「よし、二人とも座れ。作戦を説明する」
ライゾはうなずき、すぐにキキの隣へ座った。
ドビトはマグカップを持ったまま前へ歩き、プロジェクターを起動する。
「まあ、見ての通り、これがテトロ前哨基地の地図だ」
ホログラムには、一つの大きな塔と、その周囲を囲む三つの小さな兵舎が映し出された。
「さて、完全に情報がない状態で向かうことになる。だから、まずは平和的に接触するべきだと思う。そのほうが、無関係な人間を傷つけずに済むし……」
ドビトはそこで一度言葉を止め、もう一口飲んだ。
「三か月も自分たちの存在を隠し続けられるほど賢い相手なら、俺たちからも隠そうとするはずだ」
さらに一口飲む。
「以上だ。着替えてこい。すぐに始める」
---
寮へ向かっている途中、ライゾはあることに気づいた。
*着替えの服、持ってないな。*
「なあ……二人とも、予備の服を貸してくれないか?」
キキとドビトが振り返った。
ドビトの疲れ切った真剣な表情を見れば、答えは聞くまでもなかった。
一方、キキは弱々しく笑っただけで、二人とも足を速めてそれぞれの部屋へ向かっていった。
「キキまでかよ?」
仕方なく、ライゾはメインホールの中を探すことにした。
すると、ロッカーの一つから予備の厚手のコートとレギンスを見つけた。
*これなら完璧だ。顔を寒さから隠せるだけじゃなくて、身体も暖かくできる。*
着替え終えたライゾが顔を上げると、キキが出てきた。
シンプルなコートとセーターを着ている。
そのすぐ後に、ドビトも冬用の服に着替えて出てきた。
ライゾと似たような格好だった。
突然、飛行機が下降した。
急な揺れにライゾはよろめく。
キキが笑い、ドビトまで小さく吹き出した。
ライゾは二人を、呆れたようでいて少し面白がっているような目で見た。
その時、後部ドアが開いた。
冷たい空気と雪が一気に機内へ吹き込み、キャビンを埋め尽くす。
風があまりにも強く、ライゾは後ろへ押し戻されそうになった。
「しまった。これを計算に入れてなかった」
ドビトが言った。
「え? なんでこんなに風が強いの?」
キキが尋ねる。
「吹雪だ」
ドビトが答えた。
「まあ、心配するな。視界は最悪になるだろうが、任務には影響しない……」
そこで言葉を止める。
「……と思う」
ライゾとキキは黙ってドビトを見つめた。
ドビトはすぐに先へ進んだ。
「ああ、そうだ。ライゾ。スノーモービルの格納庫はお前のすぐ隣にあるはずだ。レバーを引けば出てくる」
ライゾは親指を立てた。
轟音のような風のせいで、返事をすることができない。
目に入った雪を拭い、どうにかレバーを見つけて引いた。
何も起こらない。
その時、ライゾはドビトが前方へ走っていくのを見た。
キキはライゾのそばに残っている。
何時間も経ったように感じた頃、ドビトがスノーモービルに乗って戻ってきた。
そして、ついてこいと手で合図する。
ライゾは風に逆らいながら、ゆっくりと前へ進んだ。
小さな歩幅で、一歩ずつ進んでいく。
ようやくスノーモービルへたどり着き、キキの後ろへ乗り込んだ。
ドビトがスイッチを入れる。
すると突然、スノーモービルの上に力場が形成された。
瞬間、凍えるような風が消えた。
「うわ、これすげえ!」
ライゾが声を上げる。
「でしょ?」
キキが答えた。
「なんでこんなの知らないの? 城にもこういうものがあると思ってた」
「まあ、俺はほとんど城から出ることを許されてなかったから、外の世界をあまり見て回る機会がなかったんだ。それに、俺は次の王になる立場だったから。暗殺される危険もあったし、そういう暮らしが普通だった」
キキはライゾを見つめた。
「本当に? こういうことを一度も経験したことないの? すごい……知らなかった。王族って、頭がよくて、ほとんど何でも知ってるものだと思ってた。そんな生活じゃ、すごく寂しかったんじゃない?」
ライゾは軽く手を振り、気にするなと示した。
「大丈夫だよ。一緒に乗り越えてくれる人たちがいたし、それに今はお前と一緒にこんな経験をしてるんだから、平気だ」
ライゾの顔に、かすかな笑みが浮かんだ。
その時、エンジンが轟音を上げ、スノーモービルがわずかに浮き上がった。
「よし、しっかりつかまってろ。ここから少しかかるぞ」
そう言うと、ドビトは前哨基地へ向かってスピードを上げた。




